イカは賢い生き物だ、など一度は耳にしたことはないでしょうか。
素早い動き、墨をはいて逃げる行動などユニークな特徴を持つイカは、海の生物のなかでもとても気になる存在です。
体の大きさに対して、とても大きな脳を持つイカ。
なぜそのような大きな脳を持つことになったのでしょうか。
また驚くことにイカは、その場の状況にあわせた行動ができるともいわれています。
なぜそのようなことができるのか、実際どれくらいの知能があるのかなど、不思議な進化を遂げてきたイカの知能については大変興味深く、様々な研究結果が報告されています。
イカはどれくらい知能が高いの?
イカなど頭足類は、無脊椎動物の中では最も知能が高いといわれており、海の霊長類とも呼ばれています。
イカの脳の構造は、海中に住んでいる他の無脊椎動物と比べても全く異なっており、人間の脳の構造と似ているところがあることも分かっています。
イカは人間と同じようにとても好奇心が旺盛で、学習能力があるため、真似をしたり、道具を使ったり、また退屈によりストレスをためることも報告されています。
また記憶力に関しても、2日間程度の記憶を保持することができるようだともいわれています。
イカの知能指数はどれくらい?
イカは鏡を見て、それを自分であると認識できる能力があるといわれています。
鏡を見て自分であることを認知する鏡像自己認識は、動物の知性を測るひとつです。
またイカは発達した社会性を持っており、群れの中で個々が役割を持ち、コミュニケーションをとりながら生活していることも以前から指摘されています。
このように、次々とイカの知能の高さがうかがえる研究結果などから、イカの知能指数を総合的に判断すると、人間の6歳くらいの幼児くらいであるといわれています。
まとめ
イカの脳は、まだまだ解明されていないことが数多くあります。
社会性を持っていることや、鏡像自己認識ができることなど、確認されている非常に高いイカの知能には驚くばかりです。
人間とは全く異なる無脊椎動物であり、軟体動物であるイカ。
人間とは全く違う進化を歩んできたにもかかわらず、イカの人間に似ている部分に関しては、生き物の進化の不思議そのものです。
イカはとてもデリケートな生き物で、環境によって行動にも影響が出るために研究そのものが難しいといわれていますが、今後の研究により、また新たなイカの想像を超えるほどの知能の高さを知ることができるかもしれません。