イカの口って、どこにあるかご存知ですか。
なんとなくイカをイメージすると、イカの目の横にある突き出た管のようなものが口に見えるなんてこと、ありませんか。
海の中を自由に動き回っているイカは、どこに口があって、どのように餌を食べて生きているのでしょうか。
本当に謎の多いユニークなイカ、知るほどおもしろい生き物です。
イカの口の特徴は?
人間の口では食事をしたり、呼吸や声を出したりしていますが、イカの場合、口は食道の入り口だと考えると、わかりやすいのかもしれません。
エラで呼吸するイカは、食べることに特化した口を持っている生き物であるといえます。
イカは餌を丸ごとのみ込んで食べる魚類のような食べ方ではないため、自分の体より大きな獲物でも食べることができます。
食べ物をかみ切ることができ、流動食のように効率よく消化できる状態にして消化器官に送っているイカの口の働きは、大変機能的です。
どのような仕組みになっているのでしょうか。
気になります。
また、先程のイカの目の横にある突き出た管のようなものは口ではなく、漏斗と呼ばれる器官です。
この器官を使いイカは、自由自在に海中を移動したり、墨や排泄物を出したりしています。
イカの口の構造はどうなっているの?
イカの口は、足の付け根の中心にあります。
イカの口は、口を取り巻く2枚の周口膜があり、その外周には7本の感覚器官である口触手があります。
そして口の中には、筋肉の口球があり、その中に黒っぽい色をした硬いカラストンビと呼ばれる上顎板と下顎板があり、ここでイカは餌をかみ切っています。
そして歯舌というおろし金状の軟体動物特有のそしゃく器官で、すり潰してのみ込んでいます。
イカの足は実際には腕の役割をしており、10本の足と呼ばれているうちの2本が、触腕と呼ばれ伸縮自在で先が木の葉のような形をしています。
この2本の触腕を使って素早く獲物を捕らえ、残り8本の足と呼んでいる腕を使い、口に運んでいます。
イカの無駄のない一連の食べるための構造に感心します。
まとめ
海の中を、自由自在に優雅に泳いでいるイメージのイカ。
実は攻撃的な肉食動物であることも、このような構造の口を持っていることを知ると納得できます。
また歯舌を持つことなど、貝の仲間であることを強く印象付けます。
軟体動物で最も進化したといわれている頭足類であるイカ。
かみ切るところとすり潰すところを併せ持ち、器用に腕を使い餌を食べる、まるで私たち人間を見ているようです。