虎は、密猟や大規模な森林伐採の影響で、住処を奪われその個体数がこの100年で、90%以上もいなくなるという事態に直面しており、現在絶滅危惧種に指定されて、ワシントン条約でも商取引が禁止されています。

世界では様々な保護活動が施されていますが、全体として減少に歯止めをかけるまで効果があるのもがなく、また世界一丸となって足並みをそろえて虎の保護をしたいところですが、その足並みがなかなかそろわず虎を取り巻く環境は悪化している一方です。

そこで森の王者として食物連鎖の頂点に君臨する虎が、仮に絶滅してしまったらいったいどのような影響が我々の生活に及ぶのか、検証していきましょう。

虎 絶滅 影響

虎が絶滅するとどのような影響がでるか?

イノシシやシカ、水牛などの大型の草食動物を捕食することから、その生息圏内においては食物連鎖の頂点に君臨しています。

イノシシやシカなどの捕食動物が、もし絶滅していなくなるということがあれば、イノシシやシカといった動物が繁栄できます。

しかしそういった動物が、大量に増えることで森林の植物が大いに減少してしまう危険性があります。

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さらに植物が減少していくと、それらを食べていた昆虫などは減っていくこととなります。

植物の中には、昆虫などの助けを経て受粉ができるものもあります。

これらの植物も、今までと同じように受粉して繁栄するというようにはいかなくなります。

こうして間違いなくそこの生態系は、崩れてしまうことでしょう。

またイノシシやシカなどの、大型の草食動物の大繁栄によって植物がどんどん食べ尽くされていくと、それらの住処の森林は地盤が弱くなり、地滑りなどを引き起こす原因にもなりかねません。

そうするとその付近に住む人々の暮らしにも、大きく影響が及ぶことは、容易に想像ができることでしょう。

まとめ

虎は大量な密猟と森林伐採などにより、どんどんと数が減り続けています。

そして絶滅は、その種だけに影響を及ぼすという問題ではなく、その種の生活圏内全体に大きく影響が及びます。

まして虎は非常に行動範囲が広く、100k㎡から200k㎡を縄張りとすることから、虎の絶滅に際して影響がでる生物は広範囲にわたります。

現在虎がすでに絶滅危惧種であることから、すでに目に見えない形でその生活圏の生態系は、日々変わっているかもしれません。

地球上では、数多くの種の絶滅が危惧されています。

これを機に私達は、真剣にこの問題を考える必要があると思います。

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