大型の動物は、その体を維持するために食事量が多いものです。
大型のトラも例外ではないです。
そしてトラが、肉食動物であることは周知の通りですが、ではいったい何の肉を食べているのでしょうか?
自然界と動物園とでは、それぞれのトラは何の肉を食べているのでしょうか?
トラの食事事情に、迫っていきたいと思います。
動物園でのトラの餌はなに?
自然界では、イノシシやシカといった草食動物を食べるということはご存じの通りですが、時にはヒグマなども捕食します。
また鳥類やカエル、魚類も捕食することがあります。
これは狩りがうまくいかなかったときに、時としてこれらのものを捕食します。
日本の動物園ではトラの餌は馬肉、牛肉、鶏頭が与えられています。
またトラは意外にも脂身を好まないそうで、牛肉では赤身の部分をあげるのだそうです。
ちなみに、海外の動物園でも牛肉を餌に与えるところもある一方で、中東の動物園ではロバやラクダの肉を与えます。
インドネシアでは、輸入されたカンガルーの肉を与えています。
また場合によっては少量ではありますが、魚を与えることもあります。
少し驚きですが、草を与えるときもあります。
理由としては、毛玉取りと便秘予防だそうです。
猫も同様の理由で自ら草を食べるので、それと同じと言われれば納得はできますが、意外ですね。
トラの餌の量はどのくらい?
トラの体重にもよりますが、おおよそ一日に5㎏程度の餌を食べます。
でも、トラの健康管理の観点から、施設によっては絶食日を設けたり、極端に餌の量を減らす日を設けたりします。
これは、本来自然界のトラは毎日食べることをしないため(できないため)、1週間から10日おきに餌を食べます。
そのかわり獲物をしとめたときは、40㎏ほどの量を食べます。
一方動物園のトラは毎日餌が食べられるけど、少量でかつ絶食日まで設けられます。
胃を休める日があったほうが、かえってトラの健康のためにはいいのだそうです。
まとめ
国によって、様々な餌を与えられているトラ。
どう猛な肉食動物である反面、飼い猫のように草も食べることがあるというのは、なんだかかわいさを覚えます。
そしてあの体を維持するために、とても多くの食事量をするかと思いきや、意外にも食事量は少なかったという事実。
日本の動物園では、トラなどへの餌やり体験ができる施設もあります。
そこで、トラの生の食事の光景を目にするのも、楽しいかもしれませんね。