狐は世界中に生息していて日本でもよく知られている身近な動物ですが、狐の生態については私達が知らない部分が多いのではないでしょうか。
メジャーな商品から想像すると狐が好物として食べるのは油揚げのイメージですが、野生の狐は一体何を食べているのでしょう。
狐が食べるのはどんな動物?
狐は肉食であり雑食性の動物です。
生まれて一年にもならないうちから、獲物を獲る練習をして、捕まえられるようになります。
狐の捕食対象は基本的には、げっ歯類の小動物です。
げっ歯類とは野ネズミやリス、ウサギなどを指します。
またキジやヤマウズラなどの鳥類も捕食します。
他にも昆虫、ヘビ、カタツムリ、カエルなど身近な生き物は何でも食べるのです。
狐は高い知能を持っていて、狩りのテクニックも豊富なのです。
まずウサギの捕食方法は、気配を消して身を伏せながら獲物に忍び寄り、気付かれたタイミングで走り出し獲物を追いかけて仕留めます。
鳥類の捕食方法は、近くまで忍び寄ったあと、狐の得意とする大きなジャンプで捕まえようとします。
中でも、ネズミの捕食方法は独特で、狐の持つ優れた聴覚でネズミの音を探し出し、捕食するというものなのです。
狐は雪の中でも、積雪の深さ1メートルの下で活動しているネズミの存在を確認することができ、捕食の際は顔から飛び込み雪の中へ頭から突っ込んで獲物を捕まえるのです。
雪の中で姿の見えない獲物を見つけ出すことは他の動物にはとても難しいことなのですが、狐はこれを高い確率で成功させることができるのです。
通常は他の動物と同じように捕まえるのですが、獲物の姿が見えないときにだけこの方法で捕食するのです。
このことは狐が地球の磁場を感知できる第六感を持っていると唱えている人もいます。
さらに珍しいことに、捕食した獲物を埋めておくという習性も持っていて、後で掘り出して食べることもあります。
研究の結果、90%の確率で埋めた場所を当てているそうです。
狐の記憶力はとても高いことがうかがえますね。
まとめ
狐は油揚げではなく同じ生活圏に生息する身近な動物を食べることがわかりました。
地球の磁場を使って狩りをするのは狐だけなのです。
狐は狩りに対する優れた能力を持っていることや、高い知能を備えていること、小さなころから親から子へと受け継がれていく狩りの方法があることがわかりましたね。
こうして狐は生存競争の中を生き抜いてきたのです。