特に小型の生き物を飼育する場合、繁殖させて数を増やしたいと思われる方も少なくないでしょう。
シマリスを飼育する場合、繁殖させるのは簡単なのでしょうか?
またどのような方法で行うのが確実なのでしょうか?
シマリスの生態に沿った、無理のない繁殖の方法をご紹介します。
シマリスの繁殖の方法は!?
シマリスの繁殖期は4~5月にかけてといわれ、この時期になるとメスは約2週間おきに1~3日間発情するそうです。
発情期は、生殖器が肥大して鳴き声をあげるようになるので、このタイミングでオスを同じケージに入れるなどして、お見合いさせるのが一般的です。
このときに、メスがオスを受け入れる様子があれば順調ですが、メスが攻撃を始めるようであれば一旦2匹を引き離し、次のタイミングを待つのがいいでしょう。
そもそもシマリスというのは、単独行動をする性質を持っており、子リスの頃は体を温め合うために一緒にいるため、複数飼育も問題ありませんが、成長した複数を同じケージに入れて飼育すると、ケンカになる場合もあるそうです。
そのため、繁殖目的でお見合いさせるシマリス同士も、相性が重要になりますし、問題なく一緒に飼える状態であっても、交配となると必ずしもうまくいくとは限らないということなのです。
またうまくいかない場合、相性以外にもいくつか問題があるかもしれません。
例えば、シマリスだけでも10種類以上の品種があるということで、品種違いが原因になったり、飼育環境やエサなどの影響で、生殖の為に働くホルモンがうまく分泌されていない可能性もあるでしょう。
なるべく自然の状態に近い環境で、十分な栄養を摂取できるエサを与えるなど、適切な飼育環境を作る意識が大切といえますね。
まとめ
シマリスは、成長すると単独行動を好むようになるため、飼育下での繁殖には人間の手助けが必要になりそうです。
発情期のタイミングを察知して、お見合いをさせるのですが、相性が合わない場合は早めに引き離して次のタイミングを待つのが必要になります。
オスとメスの相性はもちろん重要ですが、それと同時に繁殖しやすい体を作るための飼育環境や、エサなどにも気をつけることが必要になるのですね。
それだけにかわいい赤ちゃんが生まれたら、本当にうれしいですよね。
愛情を持って観察しながら順調な繁殖を目指しましょう。