プレーリードッグは、その鳴き声が名前の由来になったほど特徴的です。
犬のように激しく鳴く姿は、ちょっと驚きなのですが、鳴き声は意味によって複数を使い分けているのだとか。
どれくらいの種類があって、どんな意味があるのでしょうか。
今回はプレーリードッグの鳴き声を解明していきましょう。
プレーリードッグの鳴き声は何種類あるの?
プレーリードッグの鳴き声は非常に高度な情報である、と言われています。
短い鳴き声のなかにさまざまな情報を込めており、長さや回数、音の高さなどによってその意味を区別しているのです。
その情報の細かさは、単に「敵がくる」という漠然とした警告ではなく、襲いかかるのは鳥か、コヨーテか、あるいは人間か?といった種別にも対応したものなのです。
プレーリードッグは穴で生活する動物ですが、逃げ場の少ない平原は敵も多く、いかに立ち回るかが重要になります。
そういった環境が、プレーリードッグの警戒心の現れとして、精度の高い鳴き声を形成していったのでしょう。
以上から、プレーリードッグの鳴き声はおおざっぱに「種類」として分類しづらいほど細分化されており、言語のように使い分けているのです。
次の項目で主な鳴き声とその意味についてまとめておきます。
プレーリードッグの鳴き声の意味まとめ
警戒
プレーリードッグの由来ともなった、犬が鳴くような「キャンキャン」という鳴き声は主に警告音です。
天敵が近づいてきた、というエマージェンシーの意味を持ちます。
もちろんこのあとにどんな種類か、どれほど危険なのかという細かい情報が入ってきます。
この音を聞いたプレーリードッグたちはすぐさま巣穴へと潜り、身を隠すのです。
テリトリアルコール
安全を意味する鳴き声です。
天敵がいなくなったり、脅威が去ったときに使われることが多いです。
他にも単純な喜びをあらわすときにも用いられます。
文字にすると「キャッホー」のような、どことなくコミカルな鳴き声ですね。
発情期
大音量で「キャンキャンキャンキャン」と連続で鳴き声をあげます。
警戒音と違うのは、一拍間をおいて鳴く警戒音と異なり、こちらは連続で鳴き続けることです。
ご近所迷惑といっても差し支えないレベルの大音声ですので、他の鳴き声と比べても非常に強烈な音であることがわかります。
プレーリードッグの鳴き声 pic.twitter.com/lbAJJ1O37i
— まっちゅん (@a_machun) February 21, 2017
まとめ
プレーリードッグの鳴き声の正確さ、というよりも情報の細かさに驚きを隠せません。
私たちは言語を使い、文字を組み合わせて会話をしていますが、プレーリードッグにとっては鳴き声がその言語であり、ある種会話をしているようなものなのでしょう。
聞いただけではその細かな違いには気づけなくても、精度の高い情報のやりとりをしているかと考えると、プレーリードッグに対する見方が変わってきますね。