近年、野生のシカによる庭や畑などの食害被害が増えてきています。
原因としては、温暖化で冬も暖かく、越冬がしやすくなったことにより鹿の数も増加してきている点にあると言われています。
鹿は草食なので、稲や苗木、木の葉や皮などを好みます。
鹿の数が増えたことや森林伐採の影響で、これまで自然界で育まれてきた鹿の生活は、私たち人間の生活地域にまで足を踏み入れるようになったのです。
ではどうすれば、庭や畑を鹿から守れるのでしょうか。
対策方法をご紹介したいと思います。
鹿を庭に寄せ付けない対策は?
都会に住んでいる方は鹿に出くわすこともないと思いますが、庭に鹿が入ってきてせっかくのガーデニングを荒らされてしまうケースも少なくないんです。
鹿も鹿で食べていくのに必死なのかも知れませんが、大目に見るといっても限界がありますよね。
ですから、ここは心を鬼にして、鹿が庭に来ないための対策を施していきましょう。
食害を防ぐには、庭に鹿を入れさせないことが安全策です。
鹿除けのフェンスやネットを張ることが一番良いでしょう。
ただ、鹿はジャンプ力があるため、高さがあるものを選ばなければなりません。
2mはあるものでないと、乗り越えられる可能性がありますので要注意です。
鹿から畑を守りたい!対策は?
一生懸命育てた畑の農作物は、収穫まで見守っていたいですよね。
そんなこともつゆ知らず、鹿は大好きな美味しい農作物を食べに来てしまいます。
何とかして畑を守りたい…そんな時は、鹿の嫌いなものも一緒に畑に植えておくと効果的かも知れません。
鹿は嗅覚が優れており、刺激臭を嫌います。
なので、唐辛子やシソ、ミョウガなど刺激臭のあるものを植えると、嫌がって近寄りにくくなるようです。
この他にも、嗅覚を利用した鹿除けスプレーなどの忌避剤も市販で売られているので、併用するとさら良いでしょう。
唐辛子を使った鹿対策は?
上にも書いたように、唐辛子は鹿が嫌いな刺激臭を放ちます。
では、この唐辛子を使った鹿除けの対策方法には、他にどのようなものがあるのでしょうか。
手軽に出来そうな対策は、唐辛子液を地面に撒いておくという方法です。
この唐辛子液は家庭でも作ることが出来、唐辛子そのものや粉末を水に浸け、その液体を鹿が通ってきそうな道や畑の周りに撒くだけです。
人もむせてしまいそうな臭いなので、嗅覚の鋭い鹿にも効果はありそうです。
次におすすめなのが「亥旦停止(いったんていし)」という商品です。
これは吊り下げるタイプの細長い布のようなもので、唐辛子やハーブなどの苦手な臭いを放ちます。
特殊な繊維を使っているので雨に濡れても、1年間は臭いを持続させることが出来るそうで、高速道路にも使用されている信頼度が高い商品です。
価格も高めですが、効果も期待できそうですね。
まとめ
鹿による庭や畑の食害被害対策には、フェンスやネットを使った物理的に侵入を避ける対策と、鹿の嗅覚を使って避ける対策がありました。
中でも効果がありそうな「亥旦停止」は、物理的対策と嗅覚を利用した対策の良いとこ取りの商品で、試してみる価値のある対策方法と言えるのではないでしょうか。
自分の庭や畑に適した対策を施して、鹿による食害を防いでいきましょう。