奈良公園と言えば鹿で有名ですが、奈良で人と鹿が共生するようになってから1000年以上の歴史があります。

奈良公園にはなぜ鹿がいるのでしょうか。

また鹿の数はどれ位いるのでしょうか?

調べてみましたので、これから説明していきたいと思います。

鹿 奈良 なぜ

鹿が奈良にいるのはなぜ?

鹿が奈良にたくさんいるのはなぜなのでしょうか?

それは奈良にある春日大社という神社が大いに関係しています。

春日大社は、奈良時代に貴族藤原氏の氏神である「武甕槌命」(たけみかづちのかみ)を祀る為に建設されました。

武甕槌命は日本神話に登場する神で、雷と剣の神様です。

氏神は現在の茨木県にある鹿島神宮から、春日大社の裏にある御笠山(みかさやま)に移動してきました。

その時に氏神は白い鹿に乗って奈良にやってきたという言い伝えがあり、鹿は神様の使いとして崇められてきました。

そのあとに貴族藤原氏が栄えてくると、春日大社も繁栄しました。

現在、春日大社は世界遺産に登録されていて、奈良公園の鹿は天然記念物として保護されています。

また、有名な観光スポットにもなりました。

鹿は大昔から奈良の人たちに親しまれ、大切にされてきました。

その為、奈良には沢山の鹿がいるのです。

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奈良公園の鹿の数はどれ位いるのでしょうか?

奈良公園に行くと、圧倒的な鹿の数に驚く人も多いと思いますが、平成29年の調査の結果では、1498頭がいるようです。

もっと詳しく言えば、奈良公園内を生息する鹿は1226頭、鹿苑(ろくえん)に収容されている鹿は272頭います。

鹿苑はけが、病気、妊娠中、生まれたばかりの小鹿、畑を荒らす鹿などが保護されています。

ちなみに、その年の鹿の死亡数は416頭です。

死因は病気や公園内の交通事故で亡くなっています。

鹿は奈良公園の他に若草山など奈良市内の数か所にいます。

まとめ

鹿が奈良公園にいるのは、氏神が白い鹿に乗って運ばれてきたのが始まりなのですね。

その為、神の使いとして昔から人々に大切にされてきたという歴史があります。

その1頭が今では1500頭近くも増えました。

鹿は奈良県のマスコットとして皆から可愛がられていますが、実は神聖な動物でもあるのですね。

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