イノシシといえば、最近は群れで畑を食い荒らすなど、人間にとって困った行動をとる事が問題になっていますね。

しかし群れで行動するという事は、それはきっと家族でしょう。

子供達にお腹いっぱい食べさせるために人里に出て来たのかもしれません。

そんなイノシシはいつ、どこで出産しているのでしょうか。

そして一度に何匹産むのでしょうか。

イノシシ 出産 時期 何匹

イノシシの出産時期はいつ?どこで産むの?

イノシシは年に1度だけ春に出産します。

妊娠期間は約4か月で、その間に雌のイノシシが自分で巣を作ります。

出産前や冬のイノシシの巣は、背の高いススキや笹などが生い茂った藪の中にあります。

楕円形の窪地に落ち葉などを敷き、草や枯れ枝を集めてこんもりとドームのような屋根を作ります。

雌のイノシシはこのような体がすっぽり入る巣で出産し、授乳期の子供達を育てます。

春に出産できなかったは雌は秋に出産することもあります。

イノシシの成長は早く、およそ1年で成熟期に達します。

雄は1~2歳ほどで群れを離れ、雌は2歳くらいから毎年1回子供を産みます。

しかしイノシシの寿命は平均2~3年で、長くても10年といわれています。

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イノシシは1回の出産で何匹産むのか?

イノシシが1回の出産で産む子供の数は平均4~5匹くらいです。

多い時は8匹産むこともあるようです。

イノシシの子供は生後4か月くらいまで背中に縞模様があります。

草木に紛れて体を丸くすると、まるで縞瓜のように見えるためウリボウという愛称で呼ばれることもあります。

成獣になれば大きくて力強いイノシシですが、子供の頃は天敵が多くキツネやカラス、フクロウなどに狙われてしまいます。

ですから背中の縞模様は保護色のような役割をしていると言われており、成長して授乳期を過ぎると消えていきます。

まとめ

イノシシの出産は春です。

毎年1回だけ1匹の母親から4~5匹の子供が生まれます。

イノシシの母親はかわいい子供達のために屋根付きの巣をつくり、授乳の大切な時期をここで過ごします。

イノシシは成長が早く2歳頃から出産しますが、寿命は短くて平均2~3年です。

成獣になると狩猟により1年間に約半数が亡くなるといわれています。

畑を荒らしたり、時には住宅街で人間を襲ったりすることもある困った動物ですが、愛情たっぷりに子育てをしているように見えてきます。

臆病で人間が怖いから、夜行性ではないのに夜になるのを待って人里に出て来る。

子供達を引き連れて美味しい物を食べに来る。

それはきっと母イノシシの子供達への愛情なのでしょう。

しかし人間にとっては大変迷惑な行動で、イノシシ被害と言われ悲しくも駆除の対象になってしまうのです。

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