夕闇を飛び回るコウモリ、どことなく不気味なイメージが先行してしまいますね。
そんなコウモリですが、主に日本に生息するアブラコウモリは体長3センチほど。
意外と小柄で遠巻きに見るだけでは外見の違いはよくわからないですよね。
オスとメスはどうやって見分けるの?
今回は見分け方を調べてみました。
違いをチェック!コウモリの性別の見分け方
実は、コウモリのオスとメスの外見の違いはほとんどありません。
オスメスによって体長に違いが生まれるわけではなく、ぱっと見ただけでは瞬時に性別を判断するのは難しいでしょう。
代わりに、オスメスでの行動パターンの違いをご紹介します。
コウモリは一夫多妻制を採用しているほ乳類です。
一匹のオスコウモリに対して複数のメスコウモリと繁殖行動をします。
オスコウモリは繁殖期になると複数のメスコウモリの元へと飛び回ります。
そういった行動パターンの違いなどはオスメスの区別の判断材料になるかもしれませんね。
ちなみに、コウモリの繁殖期は秋ごろ。
しかし、メスコウモリは出産するのは翌年の夏ぐらいになります。
出産まで時間がかかるというわけではなく、メスコウモリはわざと出産の時期をずらしているのです。
コウモリは非常に珍しい特徴を持っており、出産までの時期を自身でコントロールすることができます。
そうして、だいたい夏くらいに生まれたコウモリは、驚くべきことに秋には成体にまで大きくなっています。
一度に出産するコウモリの赤ちゃんはだいたい2~3匹ほど。
コウモリは非常に繁殖力の高い動物でして、その成長速度は目をみはるものがあります。
まとめ
オスメスで大きさが違ったり、色が違ったり。
その外見的特徴に違いがある動物は複数見てきました。
しかしコウモリの場合、オスメスで外見にその違いがほとんど見られません。
一般的に外見が違う場合、それはたとえば求愛のためにオスは派手な見た目をしているとか、何かしらの理由があってでした。
しかしコウモリは視力というものがほぼあてにならない動物ですから、外見に変化を持たせる必要がないのかもしれませんね。