このサイトをご覧になっている方は既にご存知かもしれませんが、まずはセンザンコウとはどんな動物かをご説明します。
センザンコウはもともとアリクイの仲間に分類されてきました。
しかし体の構造がアリクイとは異なるため、いまではセンザンコウ目に分類が変わり、現在ではネコに最も近い哺乳類と考えられています。
主な生息地はアルマジロと同じアフリカです。
体の大きさは小さいものは30cm、大きいものだと85cmとされており、こちらもアルマジロとさほど変わりありません。
また、絶滅危惧種であることも両者の共通点です。
さて、生息地も体長も、また背中に鱗がある点もアルマジロと変わらないため、パッと見で見分けることが難しいアルマジロとセンザンコウ。
今回はそんな両者を簡単に見分ける為の着眼点について、詳しくご紹介していきたいと思います。
アルマジロとセンザンコウの違いとは?
さて、アルマジロとセンザンコウの違いはどこにあるのでしょうか。
大きく違うところは主に3点あります。
1点目は鱗の形です。
アルマジロの鱗は装甲としての機能しかありませんが、センザンコウの鱗は縁が刃物のように鋭く、しばしば攻撃のためにも利用されます。
2つ目は舌と歯です。
センザンコウはアリクイの仲間に分類されていただけあって、アリを好んで食べます。
アルマジロもアリを食べますが、ここで大きく違うのは舌の長さです。
センザンコウの舌の長さは、およそ70cmありアリクイにも負けないほどの長さを有します。
また、センザンコウは歯を持っていません。
主食はアリなので、歯の必要性が失われ退化したためです。
対してアルマジロはアリ以外にも蛇や昆虫類を捕食しますので、しっかりと歯が生えています。
3点目は、ペットとして飼育することができるか否かです。
ともに絶滅危惧種ではありますが、アルマジロの飼育の場合は特別な申請書や許可は必要ありません。
対してセンザンコウの場合は違います。
8種類全てのセンザンコウの国際取引が禁止されているため、ペットショップで買うこともできませんし、ペットとして飼育することも不可能です。
まとめ
今回はアルマジロとセンザンコウの違いについてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
個人的には、センザンコウとアルマジロがここまで似ていることに驚きです。
パッとみで見極めるのは非常に難しいですね。
性格も共に温厚なようで、性格・ルックスともに似すぎていて、なんだかここまでくると面白いですね。
ぜひ動物園に行った際は、アルマジロとセンザンコウを見比べてみてください。