現代において、最大のペンギンは南極で暮らす『コウテイペンギン』です。
体長は120cm前後、体重は40kg程度で、最強のペンギンと言われています。
しかし、その昔それを大きく超えるペンギンが存在しました。
今から約4000年程前、日本が縄文時代とされている時代です。
その姿は化石から検証されています。
今は水族館には欠かせない存在で、私達の愛嬌を振りまいてくれているペンギンですが、野生のペンギンは生涯の75%は海で過ごすといわれています。
その為、実はまだその多くの謎は解明されていないのが現状なのです。
ペンギンは昔空を飛んでいました。
そして天敵の少ない海に棲みかを求め、やがてその羽は退化したと言われています。
しかし、それがいつ頃なのか正確な時代はわかっていません。
ペンギンの名前の由来も、スペイン語で「太っちょ」という意味の「ペングウィーゴ」からとされている説と、ウエェールズ語の「白い頭」という意味の「ペン・グィン」が語源となったという説等があり、諸説あります。
そんな謎の多いペンギンの歴史の中で発見された、今のペンギンを超える昔のペンギンの事をご説明いたします。
ペンギンの昔の大きさは?
その昔、ペンギン姿は今のものと大きさが全然ちがいました。
見つかった化石からの検証によると、大きさは体長が約2mにも及んでいます。
メガペンギンと言われるほどの大きさです。
ディズニー映画の「ベイマックス」をご存知でしょうか。
立っている姿は、そのベイマックスと良く似ています。
口ばしは今の3倍以上はあるほど先が尖って伸びていて、コウノトリに似ています。
今から約4000年前、南極大陸近くの、シーモア島に生息していたとされています。
体長約2m、体重約120kgもあるペンギンです。
ペンギンは寒いところに棲んでいるイメージですが、その頃のペンギンは温暖な気候で生息し、南極も今より暖かい気候でした。
その為、伝説ではありますが、フロリダには4m~6m程のジャイアントペンギンがいたという、ネス湖のネッシーのような話まであるほどです。
さすがに4m程もあるペンギンの化石は見つかっていませんが、2m級のペンギンの化石は見つかっていますので、メガペンギンが実在した事は間違いありません。
まとめ
メガペンギンの存在が明らかになったのは、ごく最近の話です。
2012年、アルゼンチンのラプラタ自然博物館が、古生物学者らが、南極大陸に生息していた全長2m程のペンギンの化石を発見したと発表したのです。
この発見で、現代のペンギンの祖先についての研究が可能になると、古生物学者たちは意気込んでいます。
私達のもつ、小さくて可愛いというペンギンのイメージを覆すこの発見を皮切りに研究が進み、ペンギンの本当の姿が明らかになることが楽しみです。
恐竜もそうですが、大きい生き物は体を維持する食べ物の確保が難しいようです。
やはり、ペンギンも生き残るために、小さくなる進化をしてきたのかもしれません。