コウモリは鳥類ではなく、哺乳類に属します。
そして、哺乳類のなかで唯一空を飛ぶことができる動物です。
同じ哺乳類でもムササビやモモンガなども空を飛ぶので、哺乳類唯一ではないのでは?
と思われる方もいるかもしれませんが、ムササビやモモンガは高いところ低いところへ滑空しているだけなので、低いところから高いところへ飛ぶことのできるコウモリとは異なり、正式には飛んでいることにはならないのです。
それでは、なぜコウモリだけ飛べるのでしょうか。
コウモリはどのような祖先が進化した動物なのか?
コウモリの祖先は、哺乳類で顔からはネズミなどの祖先と同じかと思われそうですが、今現在分析可能な化石などは発見されていません。
しかし、様々な技術が向上したことで東京工業大学の岡田典弘教授が、DNAからコウモリはウマやイヌに近いDNAを持っていることを突き止めました。
コウモリの進化の過程を追ってみよう!
コウモリは、脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する動物となります。
脊柱動物で飛べる動物の祖先の中で、羽根ではなく薄膜を広げて空を飛ぶ恐竜、翼竜が祖先ではないかと個人的には考えたいところですが、実際には、
- コウモリは親指以外の全ての指が膜を支えているが、翼竜の翼は第4指と脚の間だけに膜が張っています
- 足跡のからは翼竜が蹠行性の4足歩行ができていたため、コウモリより地上適応性が高かったと思われます
という違いもあり、現状の研究では翼竜は絶滅しているとなっているので、明確に進化の過程を追うことは難しいようです。
まとめ
絶滅した翼竜と現在の鳥類のはざまにいるコウモリですが、最低限のエネルギーで生きていくため足以外の筋力を、極力そぎ落とし今の形態となったコウモリですが、新しい技術が生まれることで祖先が明確となることを期待したいと思います。