ダニは多くの種類がいますが、様々な色や形態をしています。
今回はどのような色のダニがいるのか?
というお話をしていきたいと思います。
茶色い種類の虫は実はダニでない場合も!?
屋内のよくいるダニは、大抵が乳白色のものがほとんどです。
では家の中にいる目に見えるくらいのダニによく似た虫は?
というと、それは「タバコシバンムシ(煙草死番虫)」です。
体長は小さめで丸く2~3mmで、よく見てみると体に毛が沢山生えています。
ちょっと大きめなゴマ粒みたいな茶色いこの虫は、主に夏や温かい季節に活発に活動するようです。
一番活動的になる季節は5月から11月ですが、暖かい環境下であれば年中生息し、冬場は幼虫として越冬します。
人に噛み付いてきたりする被害はありませんが、その恐ろしさはたくましい程の雑食性と繁殖力にあります。
ゴキブリ並に繁殖し、一度に30~100個くらいの卵を産むそうです。
そして、雑食で、粉物、乾物、紙、畳など、とにかくなんでも食べ尽くします。
駆除対策は、食品は管理に気を付け、しっかり密封して冷蔵庫へ。
こぼした食品もエサになります。
掃除もしっかりしましょう。
もし発生しているのを見つけたら、捨てられるものは廃棄です。
黒いダニの種類といえば「マダニ」です!
もし、肉眼で黒く見える虫に刺されるか、野外でダニらしき黒い虫を見つけた時ならば、それは「マダニ」の可能性が高いです。
体長は3~8ミリほど、背中は硬い外皮に覆われていて、草むらや山に生息し人や動物の血を吸って生きています。
マダニは体表に付くと皮膚に歯を突き刺し吸血、そのまま1~2週間も離れず寄生するのだそうです。
その際、「日本猩紅熱」「回帰熱」「Q熱」「ライム病」「ボレリア症」「重症熱性血小板減少症候群SFTS」といった病気を媒介する可能性があります。
SFTSは近年ニュースで取り上げるほどで、重症化すると命に関わる場合もあるようなので注意したいところです。
マダニから身を守るには、「肌の露出を少なくする」「山や草むらで直接地面や草に座らない」「禁忌剤を利用する」事と、帰宅時に家の中に持ち込まないようにチェックをするのが重要です。
もし刺された時は、自分で取らずに皮膚科の診察を受けたほうが安全です。
数週間は体調の変化に気を付けて、発熱等の症状がある時は速やかに医療機関の診察を受けましょう。
ダニの種類で赤い体をしている「タカラダニ」は春になると現れます!
「タカラダニ」ってご存知ですか?
春が過ぎて気温が上がってくる頃から発生する、直径1~2.7ミリ程で全身が赤や朱色、たくさんの毛に覆われた小さな虫です。
名前こそ「いいことありそうな」感じですが、大量に発生しているのを見るとあまり気持ちの良いものではありません。
このタカラダニ、観葉植物など多く発生することから、ガーデニングをする方からは害虫扱いをされています。
コンクリートや、壁や床の隙間にも好んで生息しているのだとか。
人に直接害はないのですが、洗濯物に付いていて潰してしまいダニの体液が体に付くと、人によっては痒みやかぶれを引き起こすことがあるようです。
洗濯物にも色がついてしまうし、かぶれや痒みはアレルギー体質の人は注意が必要です。
タカラダニを予防するには、卵の段階で発見・駆除をしてしまいましょう。
タカラダニはメスしかいない単性生殖ですから、タカラダニを見つけたらその近辺に卵があれば速やかに取り除きます。
同じ場所に産卵しやすい傾向もあるようなので、その場所の環境を変えてしまうのも一つの方法ですね。
まとめ
屋内にいるダニは白や乳白色が多いといわれますが、中には赤や黒、またダニに似た茶色の虫もいるということです。
黒いマダニは刺されると病気になったりするし、赤いタカラダニも刺されることはなくとも体液で痒みやかぶれの症状がでることもあります。
被害に合わないですむように、普段から気を付けたいです。