高温多湿を好むダニは夏場に大発生する害虫ですが、現代の気密性の高い住宅では季節を問わずダニの被害が出てきます。
刺されてしまうと激しい痒みのため、辛い思いをしがちです。
ダニが原因の痒みには、速やかに対応したいもの。
ではどのような薬が効くのかについてお話していきます。
ダニ刺されの薬!ステロイド・アンテベート・ゲンタシン・オロナインの効果とは?
ダニに刺されて皮膚科で処方される薬として、ステロイド系の塗り薬があります。
良く聞くのはアンテベートで、痒み腫れを速やかに改善する塗り薬です。
ステロイド系の塗り薬は、薬の強さで強度が5段階に分かれているのですが、アンテベートは強い方から2番目に位置します。
強めなので、大人に使うことが多い薬と言われているようです。
ただし、アンテベートは即効性がある反面で持病やアレルギー疾患をもつ人が使う場合、副作用が出やすいため、医師と相談の上注意して使用する必要があります。
次によく処方される薬として、ゲンタシンがあります。
ゲンタシンは簡単に言えば、抗生剤の軟膏のようなものです。
ダニ刺されは激しい痒みを伴うため、掻き壊しから化膿してしまうことが多く、とびひになるようです。
とびひは放って置くと症状が悪化したり、感染している菌から病気が起こることがあります。
強い痒みから皮膚に傷が出来た時は、早めに使用してとびひにならないようにしましょう。
さて、ダニ刺されに効く薬の話をしてきましたが、実は“効かない塗り薬”もあるのです。
ほとんどのご家庭にオロナインH軟膏があると思いますが、まさにこのオロナインが効かない薬なのです。
オロナインの正体は、ヘキシジングルコン酸塩という消毒薬なので、切り傷や擦り傷、あかぎれや乾燥系の水虫等には良いのですが、虫刺されや湿疹に使用すると、治らずにかえって悪化してしまう場合があるのだそう。
まとめ
簡単にまとめると
- ダニ刺されにはステロイド系の塗り薬が効果的
- 掻き壊しになった場合はゲンタシン等の抗菌作用のある塗り薬
- 家庭にあるオロナインは虫刺されにはかえって悪化させるためNG
ということです。
ステロイド系の薬は抵抗がある方も多いとは思いますが、適切に使用すれば不快な症状を取り除くことができるので、上手く使うことをおすすめします!