フンコロガシと聞いて、みなさんはどんな生き物を想像されるでしょうか?
名前から連想されるまま、実際フンを転がしていく昆虫のことを指します。
そんな虫、見たことのある方はいるのでしょうか?
海外では多く生息していますが、この日本にもフンコロガシっているのかどうか、とても気になりますよね。
今回は日本のフンコロガシについて調べてみましたので、まとめてみたいと思います。
フンコロガシの日本での生息地は?
動物の排泄物を食べる虫は意外とたくさんいるのですが、フンを転がさない種類も多く存在しています。
動物のフンを転がす種類のものがフンコロガシと呼ばれるのですが、実際にはそんな虫を見ることができた人は少ない事と思います。
主なフンコロガシはコガネムシ科・タマオシコガネ属に分類されているスカラベと呼ばれる仲間の虫で、主にアフリカに多く生息しています。
このスカラベは日本には残念ながら生息していません。
ただ、日本でもフンを転がす虫は存在しています。
それはコガネムシ科に分類される、体長2-3mmほどのとても小さなマメダルマコガネという昆虫です。
最小体長はなんとたったの1.7mmだとされています。
こんなに小さければ、たとえ足元でフンを転がしていたとしても、地面を気にしていないと見つけることも出来ないでしょう。
そのためなのか目撃例もとても少ないようです。
マメダルマコガネはフンの他にも腐敗物なども栄養源としているようです。
このマメダルマコガネは、シカで有名な奈良公園で目撃されることがあるようです。
このほかのフンコロガシは日本には生息していないと言われています。
フンコロガシではありませんが、動物のフンを食料としている虫(糞虫)は日本でも結構いるようです。
それらの種類の虫たちは、転がさない代わりにフンをひきずったり、そのままその場で中に入り込んで食べたりしているようです。
これではなかなか目にする事は少なそうですね。
そもそも、動物のフンがそのまま残っている場所もそんなにありませんし、牧場や動物園、その他奈良公園のような動物が多い場所以外でそんな場所があれば、それはそれで問題な気もします…
まとめ
とても不思議なフンコロガシの生態ですが、日本で生息している種類もいるということが分かりました。
どうしても気になる方は、奈良公園へ出向かれましたら、運が良ければ鹿の糞などに集まっているマメダルマコガネに会えるかもしれません。