フンコロガシといってもいろいろな種類がいます。
フンコロガシは、コガネムシ科・タマオシコガネ亜科に分類される仲間の昆虫の総称です。
あまり日本ではなじみのない生き物ですが、その不思議な生態や名前からか、意外と知名度は高めです。
ではフンコロガシはどんな生活をしていて、どのくらい生きるのでしょうか?
今回はフンコロガシの平均寿命や繁殖方法について調べてみましたので、これからまとめていきたいと思います。
フンコロガシの寿命について
野生のフンコロガシの寿命はだいたい3年くらいだとされています。
ただ飼育個体の場合は飼い始めてから1年も生きない場合が多いようです。
なかなか本来の環境を整えてあげることが難しいのかもしれませんね。
フンコロガシは牛や馬など草食動物のフンを好んで食べます。
具体的には、草食動物が消化しきれなかった食物繊維などの栄養素をその水分と共に取り込むのだそうです。
元々動物がフンとして排出したものなので、それ自体はそんなに栄養価が高いわけではなく、フンコロガシは生きるために大量のフンを必要とするようです。
このことから、海外の牧場などではとてもありがたい存在なのだそうですよ。
フンコロガシは新鮮な大きなフンを見つけると、一目散にやってきて、口や前足で少しずつ器用に切り出し、それを固めて大きなボール状にします。
自分の何倍もの大きさになったら、今度はそれを落ち着いて食べられる場所や巣穴に転がして運んでいきます。
最終的にはそれを土の中の巣穴に持ち込んで、完全に潜りこみます。
またフン玉は、自分用の食料としてだけでなく、産卵用としても作ります。
オスが大きなフン玉をメスにプレゼントして、一緒に転がして巣を作りやすそうな場所に運んでいくと、ペアが成立するのだそうですよ。
大きなプレゼントを持っているオスの方が、フンコロガシのメスにとっては魅力的なのでしょうか。
メスはそのフン玉と、他にも数個のフン玉を作ってそれぞれに産卵するのだそうです。
また種類によっては、孵化するまでフン玉にカビが生えたり腐ったりしないように2ヶ月ほどもの間、傍につきっきりでお世話するものもいるのだそうですよ。
昆虫でもけなげに子供のために尽くす種類もいるのですね。
水分が多いほどより栄養を吸収しやすいようになっているため、フンコロガシが多く生息するアフリカでは、雨が多い雨季になるとその産卵数も増えるのだそうです。
まとめ
フンコロガシの寿命は3年ほどと、昆虫類の中ではまあまあ長生きなのではないでしょうか?
ただ飼育環境下だと1年ほどととても短いということも分かりました。
なかなか難しそうですが、その中で飼育に成功して長生きしてくれると嬉しいでしょうね。