動物園で、大人気の動物といえばコアラです。
オーストラリアを代表するとても可愛い動物です。
日本では動物園でコアラを見ることが出来ます。
しかしコアラの姿を見たことがあっても、その生態を知ることはなかなかないと思います。
コアラの主食といえばユーカリの葉っぱです。
実は、このユーカリの木には強い毒性があり、他の動物がユーカリを食べるとその毒にやられてしまうので、コアラ以外の動物はユーカリの葉っぱを食べません。
赤ちゃんも毎日葉っぱを食べているのでしょうか。
コアラの赤ちゃんはどんな餌を食べているの?
コアラのお母さんのおなかには、育児嚢と呼ばれる袋があり、赤ちゃんはこの袋の中で過ごします。
袋の中におっぱいがあり、赤ちゃんはおっぱいを吸って栄養をもらっています。
コアラにはおっぱいが2つあり、そのうち1つを吸います。
生後6~7ヶ月まで赤ちゃんは、お母さんのミルクだけを飲んで一日中袋の中で過ごします。
その間にだんだん目や耳などが発達していき、毛もどんどん生えて赤ちゃんらしさがなくなっていきます。
生後20週になり目が開くようになると、袋の外を覗いたり、ひょっこり顔を出すようになります。
その後22~30週になると、今まで飲んでいたミルクに加えてパップと呼ばれるものを食べ始めます。
このパップというのは、お母さんコアラの排泄物で、いわゆる糞です。
見た目は柔らかくゼリー状の黄緑色をしています。
これは、赤ちゃんがいつか離乳するために、離乳食としての役割を持っているのです。
また、お母さんコアラの体内の中にある特別な微生物を、赤ちゃんの体内に定着させるというとても重要な働きもあるのです。
赤ちゃんが1歳になるまでは、ミルクとパップどちらも必要なのです。
したがって、コアラは赤ちゃんの間はお母さんのミルクとパップを食べて育つのです。
まとめ
コアラの赤ちゃんも、私たち人間の赤ちゃんと同じように、お母さんからミルクをもらい、離乳食を食べて育っています。
この特別なパップを食べることで、大人になってユーカリの葉っぱを食べても解毒することが出来るのです。
お母さんから受け継ぐ大事な食事だということがわかりました。