ご存知のようにコアラは有袋類、袋のなかで子供を育てる動物です。

子供のコアラを腹部にある袋のなかで、世話をするのはメスのコアラですが、ここで気になるのが袋の臭いではないでしょうか。

また、袋のないオスのコアラにも臭いがあるのでしょうか。

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子育てをするコアラの袋の臭い!?

子供のコアラは、生まれてから3ヶ月のあいだ母親の袋で、乳を飲みながら大きくなります。

その後、バップと呼ばれる離乳食へと移り大人へと成長しますが、その期間の排泄物は袋のなかでおこなうのです。

子供のコアラが大人へと成長するまでの期間、排泄物や汚れなどがそのままでは衛生環境は悪化、当然臭いもひどくなる一方でしょう。

しかしながら、実際には母親のコアラが定期的に袋のなかを、掃除するためそれほどの臭いはありません。

袋のなかの掃除方法は、汚れを舐めとるものですが、これはコアラだけではなくカンガルーなど他の有袋類もおこなう行動です。

また、子供が排泄したあとの汚れを舐めとる行動は、哺乳類の多くの種類でみることができます。

これは、衛生的な側面もありますが、臭いを消すことで外敵に子供の存在を察知させない意味もあるのです。

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袋を持たないコアラのオスの臭いとは?

子供を育てるコアラの袋は、メスだけにありオスのコアラにはありません。

そのため、子育てにともなう臭いはしませんが、自分の縄張りを主張する臭いを放ちます。

オスのコアラの胸には臭いをだす臭腺(しゅうせん)があり、褐色の分泌液をだします。

オスのコアラは、この分泌液を木の幹にこすりつけ自分の縄張りを相手に知らせるため、胸が茶色く汚れている場合があります。

ユーカリを主に食べているためでしょうか、コアラのオスからでる分泌液の臭いは、ユーカリの香りを強くした臭いです。

子供を育てる袋、育児嚢(いくじのう)がメスにはあり、オスには無いのはコアラだけではなく、その他の有袋類にみられる特徴です。

まとめ

ここでは、コアラが子育てに用いる袋を取り上げてみてきました。

育児嚢やポケットと称されるコアラの袋はメスだけが持っており、気になっていた袋の臭いも定期的に掃除することで、心配はないことをお伝えしました。

また、子育ての袋を持たないコアラのオスは、胸の臭腺からでる分泌液を木の幹につけることで、自分の縄張りを主張します。

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