子供を背中におぶっている印象があるコアラですが、カンガルーやウォンバットと同じ有袋類で、幼い子供を袋の中で育てます。
カンガルーの子供が、親カンガルーの袋から顔をだしているシーンは有名で、多くの方がご存知でしょう。
それでは、コアラの袋はどのような場所があり、働きがあるのでしょうか。
コアラの袋の場所はお腹!
コアラが子育てをする袋の場所は、カンガルーと同じく腹部にあります。
ただ、腹部の中央というよりは、下腹部よりといえるでしょう。
袋の中には、乳腺があり親のコアラは、生まれた赤ちゃんに生後3ヶ月程まで授乳し育てます。
生後3ヶ月以降のコアラの子供は、授乳から「バップ」と呼ばれる離乳食を食べるようになります。
バップは親コアラが、食べたユーカリが半分ほど消化したものですが、ユーカリはタンニンや油分を含んでいるため、昆虫や動物などほかの生き物は食べません。
離乳食のバップには、豊富なタンパク質のほかに、ユーカリを消化する菌が含まれています。
コアラの子供は、バップを食べることで腸内に菌が増殖、大人になったときユーカリを餌として食べることができるようになる訳です。
コアラの袋は子供にとって、外敵から身を守ってくれるシェルターと同時に、将来のための育児室という役割を担う場所といえるでしょう。
コアラの袋が下向きの理由は?
コアラの袋は下向きについています。
上向きに袋を持つカンガルーとは、反対向きについている訳ですが、これはどのような理由なのでしょうか。
先ほど触れたコアラの離乳食のバップは、親コアラの尻部からでます。
子供のコアラが上手に食べることができるように、コアラの袋は下向きについているのです。
袋が下向きで、子供のコアラが地面に落ちることがないのかと、心配される方もいるのではないでしょうか。
この点については、コアラの袋は上手く作られています。
袋の入り口が巾着のように閉じることができるため、子供のコアラが袋から落ちることはないのです。
まとめ
ここでは、コアラについている袋についてみてきました。
コアラの袋は、お腹のやや下方に下向きでついています。
袋は子供のコアラが成長するまで安全に、暮らすことのできる場所であることをお伝えしました。