昔からヒトとの関わり合いが深いロバですが、ウマと姿形が似ていますよね。
実はウマとロバは遺伝子レベルで97%一致しているほどだそうです。
では、ウマとの違いはどう言ったところなのでしょうか。
大きな違いは2つあります。
1つ目は、大きさです。
ロバの方がひとまわり身体が小さいです。
しかし、耳に関してはロバの方が長く、その耳の長さからロバは別名ウサギ馬とも呼ばれます。
そんなロバですが、日本で野生の個体は見かけませんよね。
一体日本にロバは生息しているのでしょうか。
今回はそんな気になるロバが日本に生息しているのか、についてご紹介して行きます。
ロバは日本に生息しているのか
結論から言ってしまうと、ロバは日本に生息していません。
本州、離島ともに野生のロバの生息は確認されていません。
なぜでしょうか。
日本に野生のロバが生息していない理由は、昔の日本でロバを家畜用として飼育することが流行らなかったことが原因です。
お隣の国の中国では野生がロバも多く存在します。
さらに、中国国内でのロバの飼育数は世界の3分の1をしめるほどで、ロバの飼育が非常に盛んです。
日本で飼育が盛んにならなかったのは中国との気候の差が大きいことが原因とされています。
というのも、日本は湿潤な気候で、動物のエサとなる雑草も多いのです。
さらにロバは寒さに苦手で、四季を持つ日本の気候にはマッチしません。
対して中国には真反対の環境があります。
高山や乾燥地域、砂漠などの地域があり、そういった場所でロバは活躍できるのです。
つまり、日本には乾燥した地帯がないため、ロバよりも身体が大きく従順なウマが家畜として採用されたのです。
こうした背景があったために、ロバは日本で飼育されるに至らなかったのです。
飼育されることがなかったため、離島である日本でロバが野生化や繁殖をしなかったということなのです。
まとめ
今回はロバが日本に生息しているかどうかについてご紹介してきました。
いかがだったでしょうか。
環境による影響で日本にロバは生息しなかったんですね。
確かに、戦国時代でも活躍していたのはウマで、ロバが戦国時代にいたなんて話は聞いたことがありませんもんね。
やはり日本ではウマの方が活躍したことがこう言ったことからもわかりますね。