オーストラリアでは政府や保護団体のもと、保護動物として絶滅の危惧から守られているウォンバット、かつては駆除動物だったウォンバットも今ではその繁殖を期待され、それに向けての動きもなされています。
そんなウォンバットの繁殖時期について調べて行きたいと思います!
ウォンバットの繁殖時期?
結論からお話しすると、他の動物のようにウォンバットにはこの時期が繁殖期だという時期は存在しないのだそうです。
つまり逆に言えば1年中が繁殖可能の時期なわけです。
夏の時期に出産ラッシュが来ることが多いようですが、だからと言って繁殖の時期がこの頃と言うわけでもないらしく、1年中を通して繁殖することが可能なんだそうです。
ウォンバットは1回につき1匹の子供を出産し、有袋類なのでお腹の袋の中で半年間、幼獣は過ごすことになります。
ウォンバットはオスよりもメスの方が体が大きいのは袋の中で子育てを行うからだとされています。
半年間、母親の袋の中で過ごした幼獣はその後、1年ほど母親と生活を共にしますがその後は独立、生後から2年ほどで成獣となるのです。
寿命について調べるとウォンバットは野生下で平均5年、長くても10年なので、2年で成獣となりメスなら出産後1年半は子供と過ごすと考えると、生涯のほとんどを子育てに費やしていると言った感じですね。
寿命から考えても、1匹しか生まないウォンバットがさらに他の動物のように繁殖期と言うのが設定されてしまったら子孫はほとんど残りませんね。
ちなみにウォンバットは一夫多妻、妊娠期間は27日から31日程度で、生まれたばかりの赤ちゃんは体重が1グラムにも満たない大きさ。
育児袋には体重が3キロを超えるまで入っているというんですから、母は強しです。
まとめ
今回はその可愛くて愛くるしい姿から大人気のウォンバットの繁殖期について調べていました。
他の動物のような繁殖期はウォンバットには存在しておらず、1年中が繁殖可能。
しかしその数は減少していき現在では保護動物として絶滅の危機瀕している種類のウォンバットも存在しています。
できることなら自然な形で繁殖されていくことを願いたいですね。