馬の年齢は人間と比べると人間が1歳の時に馬は6歳、2歳の時には12歳、3歳で17歳、4歳からは毎年+3歳になるそうです。
馬はポニーなど軽量のものは、30年ほど生きます。
サラブレッドは、20年位で亡くなるそうです。
馬も人間と同じように、一生の間にいろいろな病気をします。
ここでは、馬のかかる目の病気について見ていきたいと思います。
馬の目の病気にはどういったものがあるのでしょうか?
馬の目は、人間の目とは全然違ったものです。
馬の目は、顔面の横に位置していて真後ろ以外は見渡せ、二つの目で違うものを見ることが出来ます。
その反面対象物を立体的に見られません。
人間と違い馬の眼球は、ややいびつな形をしていて瞳孔を通して、目に入る光の角度を変えることによって対象物を認識します。
実際には、頭の上げ下げによって光の入る角度を変えます。
遠くを見るときには頭を下げ、近くを見る時には頭を上げます。
野生の馬には、便利な機能で草を食べている時には遠くまで警戒できました。
しかし家畜化された馬にとっては、危険を招くこともあります。
柵の向こうの対象物に勢いよく近づこうとした時、目の前まで来て急に柵に気が付くと危険です。
怪我をしたり柵に塗られた塗料が目に入り、力炎症を起こすこともあります。
目の特徴から馬は突起物にぶつかったり、ひっかけたり、放牧中に草が刺さったりちょっとした事故が少なくありません。
馬の目の病気には緑内障、白内障、黒内障、月盲、溷淸虫症(こんせいちゅうしょう)、創傷性角膜炎などがあります。
聞きなれないところでは、黒内障とは網膜や視神経などの眼底疾患です。
月盲とは馬回帰性ブドウ膜炎ともいい、レプトスピラという細菌に感染し発症します。
治療しても再発を繰り返し、白内障を併発することもよくあります。
溷淸虫症とは、牛の寄生虫である指状糸条虫が誤って馬に感染し、眼房水に白い糸状のものが動き回ります。
角膜の表面を針で刺して、虫を取り除き創が癒えるのを待ちます。
創傷性角膜炎は、最も多い病気でレース中に芝や砂などが目に入り傷ついて発症します。
治療としては、角膜が乾かないように治療薬点眼します。
涙で流れてしまうので、何度も点眼しなければなりません。
傷に細菌が入ると、重篤化して角膜潰瘍になります。
まとめ
馬の目の病気について見てきましたが、馬が目の病気になると失明することが少なくありません。
それは目の異常を訴えることが出来ないからです。
飼い主は目だけでなく馬全体をよく観察すること、いつもと違った行動がないか確認することが大切です。