毎年多くの日本の調教馬が海外のレースに挑戦します。
日本の競馬の質も上がり、勝利する馬が増えてきました。
海外の競馬場にもそれぞれに特徴があり、日本で走るのとは感覚が違います。
どのように遠征の準備をしてどのように旅立っていくのでしょうか。
経済面はどのように解決しているのでしょうか。
人間が海外旅行に行くにも多額の費用が掛かります。
馬を輸送するだけでもかなりのお金が必要となります。
どこの国へ行くのかにもよります。
日本の競走馬の遠征先を見てみましょう。
競走馬の海外遠征にかかる費用のすべて!
主な遠征先はUAE、香港、フランス、アメリカ、韓国、オーストラリアです。
海外遠征に向かう馬はまず検疫厩舎にはいり、検査やワクチン注射をします。
遠征先の水が合わないといけないので、現地から水を入手することもあります。
輸送手段ですが、競走馬は空輸されます。
海外遠征でもっともお金がかかるのが、この輸送費です。
馬はデリケートな動物ですから、細心の注意が払われます。
馬は、ストールと呼ばれる専用のコンテナで運ばれていきます。
馬が寂しがらないように、海外遠征では帯同馬を一緒に連れていきます。
現地では調教の相手もします。
ストールでは、食事や水が用意されており厩舎にいるときと同じように過ごせます。
輸送先にもよりますが、近場で約500万円距離によって1000万~2000万ほどかかります。
現地では、その国の厩舎を借りて調教します。
アメリカなどでは、土の状態がかなり違うので調教は大事になります。
厩舎スタッフや調教師の飛行機代、滞在費もかかります。
これらの交通費、人件費、検疫費用、レース登録料、厩舎料は全て馬主が支払います。
ドバイカップなど招待レースでは、滞在国が遠征費と滞在費を払ってくれます。
ただし登録料は馬主が払います。
招待レースの場合は、800万程度のお金がかかります。
このように海外遠征には相当な費用が掛かります。
まとめ
馬の海外遠征には、かなり差があり一概には言えませんが数千万の費用が掛かります。
もちろんレースに勝てばいいわけですが、馬の精神的、肉体的な負担は大変なものです。
ドバイなどは、招待レースですのでかなりの出費が抑えられるようで、沢山の馬が参加しています。
海外遠征でのJRAの儲けは黒字です。
馬券売り上げ、税金、レートなど複雑なからくりがあるようです。
しかし、凱旋門賞を颯爽と走る日本の競走馬はとても魅力的です。