日光や動物園で会うことが出来る猿ですが、みなさんは猿に対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
器用に手を使って物を食べる姿や、ボス猿を中心に群れを成すことから上下関係を理解できている所など、賢い動物である印象が多いように見えます。
特に日光猿軍団のようなショーを目にすると、驚いてしまう程の頭の良さを感じますよね。
近年では、小型の猿をペットとして飼う方も増えてきています。
しかし賢いイメージの猿ですが、実はしつけがかなり難しいと言われているのです。
飼育する側として、まず最初に覚えさせたいのがトイレ。
このトイレのしつけをする為のポイントについて、ご紹介したいと思います。
猿がトイレのしつけを覚えない理由は?
ペットとして飼われている猿で多いのが、リスザルやコモンマーモセットなど小型の猿で、目がクリクリしていてとても可愛らしく、人気が高いようです。
猿は賢いから飼育もしやすいだろうと思われますが、家族にするなら、それなりの覚悟が必要です。
猿は、野生としての本能を強く持っていると言われています。
基本的に木の上で生活する猿は自然界との共存が密であり、持ちつ持たれつの関係が本能として備わっています。
木の実や果実を食べ、木の上を移動する猿が排泄物や種を遠くまで運び落とすことで、新たな芽が生まれます。
その芽が育ち、花を咲かせ実を付けます。
これを繰り返して、猿も植物も絶えることなく生きてくることが出来ました。
この野生の本能が染みついているため、トイレのしつけは非常に難しいとされています。
自然の摂理に反したことを身に付けさせるのは、猿にとっては逆にストレスとなってしまう事も考えられます。
中にはトイレを覚えてくれる猿も少数いるようですが、多くはおむつを付けて飼育されていることが多いようです。
一緒に生活するなら、猿の本能を認めてあげなければなりません。
無理にトイレを覚えさせるより、おむつを付けて、自由にさせてあげることを選ぶ方が良いのではないでしょうか。
まとめ
猿の飼育で難関とされているトイレのしつけは、野生の本能にありました。
言ってしまえば、ペットは人間のエゴで一緒に生活することになります。
それぞれ個性があり、野生の本能を持って生きています。
これを忘れた私たちは、しつけが上手くいかないと苛立ったり、酷いと見捨てる人もいます。
猿と同様に他のペットも、彼らの本能を尊重することをしっかり念に置いて接するようにしましょう。