私たち人間ではあまり考えられない行動ですが、多くの動物は自分の糞を食べる「食糞」という行動を起こします。
動物の種類によって食糞をする原因や目的はことなりますが、ハリネズミもまた食糞をすることもあります。
ここではハリネズミの食糞の原因や対策法などを紹介していきたいと思います。
そもそもハリネズミは糞を食べる?
もしはじめてのペットがハリネズミだったら飼い主は糞を食べたことに対して驚くことでしょう。
ハリネズミが糞を食べる原因は3つあります。
1つ目は単に餌が合わないということです。
ハリネズミは人間ほど優れた味覚は持っていませんが、毎日のように同じ食事内容だといい加減飽きてしまうこともあり新たな刺激を求めて糞を食べてしまうという事も考えられます。
餌の種類を変えてみるのもいいかもしれません。
しかしながらこの逆のパターンもあり、今までと違う種類の餌に変えてしまって急激な食事内容の変化に体がついていけずストレスから糞を食してしまうケースもあります。
2つ目はハリネズミは不完全消化の糞をするため餌の成分や臭いがかなり残ったままの糞となっていて、普段の餌だけじゃ物足りずおやつとして食糞をするという事です。
物足りないからと言って飼い主が追加でおやつとして餌を追加するのは肥満の原因となってしまうので糞を見つけ次第、取り除くのが理想的ですが、夜中に行動するのでなかなか難しいと思います。
有効な対策として糞を食べさせない「しつけ」が大切ですが、方法としては幼体期のころから糞に食糞防止用品などを混ぜて「糞はまずいもの」「糞は食べてはいけない物」と思わせることが大切です。
3つ目は稀なケースですが、病気により体の栄養が急激に足りなくなっているという事です。
ハリネズミに必要な栄養要求量の目安がタンパク質30~50%、脂質10~20%、繊維質約15%となっていて病気によりこれらの生きていくうえで必要なエネルギーが減ってしまっているという事です。
糞にもこれらの栄養が含まれているためハリネズミが本能的に食糞をしてしまうことが考えられます。
まずはハリネズミの重さがいつもより減っていないかを確認して判断してから動物病院へ連れていきましょう。
まとめ
しつけさえしていれば食糞は防げますし、しつけをしたうえで食糞をしてしまったのなら病気の可能性も疑うこともできます。
ペットの飼育経験のない人にとって食糞は驚く行動ですが、動物の本能行動ですので、まずは冷静に考えることが必要だと思います。