サバンナの掃除屋と異名をとるハイエナと百獣の王と言われるライオンには、どのような関係性があるのでしょうか。
ライオンとハイエナの関係について
ライオンの平均体長は、オスの場合は1.7~2.5メートル、メスの場合は1.4~1.75メートル、体重はオス150~225キログラム、メスは120~182キログラムになります。
この大きさをみても分かるように、かなり大量の餌が必要になりますが、ライオンが好んで食べる動物は、ヌーをはじめ、キリン、シマウマ、インパラ、アフリカスイギュウ等になります。
では、サバンナの掃除屋と呼ばれるハイエナについてですが、ハイエナは食肉目ハイエナ科に属する動物の総称になります。
アフリカ、インド、中東、ネパール南部と広く分布しますが、主に、サバンナに住んでおります。
ハイエナには、優秀な身体能力をもつブチハイエナはじめ、カッショクハイエナ、シマハイエナ、昆虫類を主食とするアードウルフの4種のタイプが存在します。
平均体長は、オス・メスともに55~180センチ。
アードウルフを除く3種類のハイエナは、ほかの動物が食べ残した骨をかみ砕く機能をもち、食べ残された部位までもをすべて食べてしまうことから、サバンナの掃除屋と呼ばれるようになりました。
ちなみに、カッショクハイエナ・シマハイエナは、狩りを行いません。
狩りを行うのは、ブチハイエナのみとなっております。
生体も習慣も異なるライオンとハイエナには、どんな関係性があるのでしょうか。
わたし達の国には、犬猿の仲と言う言葉がありますが、ライオンとハイエナの関係性に当てはまる言葉が、この言葉になります。
広いサバンナで、もっとも強い力をもつライオンが、もっとも注意しなければならない唯一の存在がハイエナであると言っても過言ではありません。
ライオンとハイエナ。
身体の大きさ、見た目等似ているところはありません。
ですが、ハイエナのもつ骨までもをかみ砕く顎の強さ、腐肉を食べても問題なく暮らせる身体機能の高さは、ライオンに匹敵する強さをもった存在となっているのではないでしょうか。
まとめ
時には、ライオンがハイエナからの追従を退けるあまり、ハイエナを傷つけ、その命をとってしまうことも少なくありません。
ライオンがプライドという群れをつくって行動する理由の一つに、ハイエナの存在があるのかもしれません。