ワニについて、最も魅力を感じるのは大きく開く口ではないでしょうか。
そして、誰もが危険と思う理由もこの大きな口をみて、恐怖を感じるからかもしれません。
その印象どおりで、ワニの口は大変危険です。
なぜなら、動物の中で一番といっていいほどの「噛む力」があります。
その力は恐竜レベルだという人もいるほどです。
では、その強力な力を持つ口についてですが、勢いよく噛みつくには、まず口を開かなければなりません。
ワニは、口を開く力も強いのでしょうか。
それとも、弱いのでしょうか。
ワニの噛む力は最も強力ですが開く力も強いのか?弱いのか?
ワニの口の形には、種類によって2つあります。
まずは、その一つアリゲーターですが、先が比較的丸くて、開かなければ歯はみえません。
もう一つのクロコダイルは、先が尖っていて常に歯がみえています。
これだけでも、どちらかといえばクロコダイルの方に恐怖を感じます。
平均してどの種類のワニも、顎がとても丈夫で噛む力は強いですが、このクロコダイルに属すナイルワニやイリエワニの噛む力は、特に最大です。
そんなすごい力でおもいっきり噛みつき、回転して獲物を捕らえるのです。
では、開く力はどうでしょうか。
噛む力がこれほど強いのに、なぜか口を開くときの力はとても弱く、私たちが両手で覆い抑えれば、ワニの力では開くことが出来ないほどに弱いです。
この事実を知ると、ワニに対して急に可愛く思えてきたような気がします。
噛む力は計り知れない強さだというのに、反対に、口を開くときの力はかなり弱いというワニならではの特徴をもっています。
ワニは何トンもの噛む力があるのか?
ワニの噛む力は最も強いといわれていますが、どれほどの力なのでしょうか。
それはなんと2トンもの力があります。
わかりやすく例をあげてみると、成人の男性が歯を精一杯かみしめて平均60キログラムです。
最も強い動物といわれるカバで1トンです。
いかにワニの噛む力が強いかがよくわかります。
まとめ
ワニは、すべての生き物の中で噛む力が一番強く、2トンの力で噛みつくことができます。
しかし、非情にも口を開ける力がとても弱く、口をテープなどで少し巻き付けられただけで、開くことはできません。
このような天と地ほどの差を口の力にもちながら、現在も強い動物とされているわけですから、ワニの噛む力は本当にすごいということがわかるでしょう。