まず、オニグモと聞いてどんなクモなのかを瞬時に思い浮かべられる方は、どのくらいいるのでしょうか?
私は個人的には、あまり多くはいらっしゃらないのではないかと思います。
それでは、その特徴と種類についてお話します。
蜘蛛の種類とその中でもオニグモに似ているのは?
よく見かけるクモ。
その種類は、日本に生息しているものだけでも、なんと1200種類以上もの数が確認されているというのです。
そして、まだ見つかっていない種類や外来種が日本に入ってきている可能性や、生息をしているケースも見受けられますので、どれだけの種類がいるのかは明確にはなっていません。
日本だけでもこれだけクモが多いのは、クモという科目自体に、多くの種類が居ることが理由としてあるのです。
世界規模で見てみると、約3万5000種類ものクモが確認されているのです。
また、クモを大まかに分けると、クモの巣を作って捕食をするタイプや、徘徊をして生息するタイプ、土の中で活動をするタイプの三つに分類されることが明らかになっているというのです。
数多く居る日本国内のクモですが、私たちが普段の生活をしている中でよく見かける代表的なクモは、数種類に限られてきます。
まず、一番身近なクモとして、アシダカグモが挙げられます。
屋内を徘徊するタイプのクモで、長い足が特徴です。
その次に小さい体で家の中を動き回ることでも印象的なのが、ハエトリグモです。
通称で家グモと呼ばれているように、一般的に家でよく見かけるクモです。
そして、屋外で巣を張っているのをよく見かけるのが、ジョロウグモです。
おそらく「クモ」というと、多くの人はこのジョロウグモをイメージされる方が多いと思われます。
そして、その中でもオニグモに似た種類は見慣れれば体色でも判別は可能ですが、ヤマオニグモという種類がいます。
色に黒みが強いことと、葉状斑がよりはっきりしていることや、腹部がやや細長いのが判別する点となります。
そして、ヤエンオニグモもよく似た種類と言われています。
歩脚が他種より短めでであることや、葉状斑の縁が柔らかい波状であることなどで見分けられます。
また、オニグモは人家周辺に多いのに対して、ヤエンオニグモは里山に多く、ヤマオニグモは名前の通り、山地に多く生息しています。
まとめ
小さな島国である日本に、これだけクモが生息しているというのは、日本の自然が多様性に富んでいると言えるのではないでしょうか。
亜寒帯から亜熱帯までの気候帯があり、豊かな森林生態系に恵まれた国だからこそ、多様な生物を育んできたのです。