一体、オニグモは巣を作るにあたって位置決めをどうやって行っているのでしょう。
もちろん人間や動物に見つかりにくい場所を選んでいるように思えますが、時々クモの巣にひっかかってしまうものです。
それでは、オニグモの巣を作る位置決めについて詳しくお話しましょう。
オニグモの「巣」と「網」の違いと位置を決める方法とは?
ふつう「クモの巣」という言い方をよくしますが、「クモの巣」という言い方はたいていの場合には、正しくないということなのです。
正しくは「クモの網」という表現だというのです。
なぜなら、「巣」という言葉は、「鳥の巣」や「アリの巣」などのように、動物の住居となる場所を表す言葉になるからです。
そう言われれば、網にいるクモは、いかにもその網に住んでいるように感じます。
しかし、実は住居は別のところにあることが多いというのです。
多くのオニグモのなかまは、網から少し離れた木などの葉の裏に糸を使った住居を作っています。
この葉の裏の糸製の住居こそ、「クモの巣」と呼ばなくてはなりません。
したがって、私たちのよく目にする大きく張り出されたクモの巣は、住居にあたる「巣」ではなく、虫を捕獲する「網」なのです。
さて、全般的に巣を作る位置を決めるのは、夜間の人工光が当たる窓際や壁などの虫が、寄ってきやすい場所に作ることが多いのではないでしょうか。
つまり、エサとなる昆虫などの生き物の寄ってくる場所に、網を張るということなのです。
水気や、目線は、昆虫の行動がそれらの条件に左右されているということであって、クモがそれを選んでいるわけではありません。
ただ、人間がよく通って壊されるような位置には、あまり作りません。
ちゃんとあの小さな体で考えて行動しているのです。
それとも、生まれつきの習性なのでしょうか。
まとめ
しかし、クモの生活についてくわしく調べていこうとすると、「巣」と「網」を区別していない記事がたくさん世の中にあります。
どちらかというと、クモの巣の方がしっくりくるのは私だけでしょうか?
どちらにせよ、じっくり観察してみることで気付かされることは、まだまだあるのかもしれません。