白目も黒目もあるイカの目、とても親近感を覚えます。

イカの目っていったいどうなっているのかと、気になったことはありませんか。

いままで一度はイカの目を不思議な気持ちで、じっと見たことがある人も多いのではないでしょうか。

イカは無脊椎動物です。

昆虫など一般的な無脊椎動物は、小さな眼がたくさん集まった複眼ですが、イカは人間などと同じカメラ眼です。

人間と似ているところもありますが、構造としては魚類に近いといわれています。

イカ 目 構造

イカの目ってどんな構造をしているの?

イカの目は形成過程により、レンズは2つの部分が結合した二重構造になっており、魚と同じく球形をしています。

主に、レンズを前後に動かして焦点を合わせています。

また、イカの目は水平方向の動きを正確にとらえる構造になっています。

イカの目には、人の目と同じ網膜上に視覚を司る光受容体が多数分布しており、それによって光をとらえ、視神経から脳へ伝達し形や動きを認識しています。

イカの光受容体は、感光色素という色を見分けるための物質が一種類しかないことから、色を識別することができないと考えられています。

イカが識別できる色は、水中で深くまで届く青から緑の範囲だそうです。

イカは強い光が苦手で、まぶしい光を感じると網膜の組織にある黒色色素胞が、サングラスの役目を果たすといわれています。

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イカの目の性能はどれくらい?

色を識別することができないためイカは、白黒の世界で生活していると考えられています。

色の濃淡を見分ける能力には優れているため、異なる色を色の濃淡から認知することができるということがわかっています。

イカの視力は0.5~0.6程度と海中生物の中では大変高い視力であり、魚類に比べて5~6倍程度の視力を持っているといわれています。

イカの目は認知力も非常に高く、ガラス越しに仕切られた獲物をイカに見せると、匂いがないにも関わらず、捕食しようとします。

イカの目の位置のすごさにびっくり!

イカは頭部に足を持つ生き物であるため、イカの足の部分を上に表示した場合、イカの目は足のすぐ下の頭部の側面、左右にひとつずつあります。

片目の視野は約180℃。

イカは、この位置に目があることで死角がほとんどありません。

また、脊椎動物の目の構造上存在してしまう盲点が、視細胞が眼球の外側にあるイカにはないといわれています。

まさに見えないところがない、信じられないほどのすごさです。

まとめ

まだまだ複雑で解明されていない部分も多いイカの目ですが、大変発達した視神経の働きには、非常に驚かされます。

イカの目の能力は非常に高く、視覚の動物とも呼ばれています。

暗い海の中で生活することに適したイカの目の構造は、長い進化のなかで作り上げられてきたものです。

人と同じ球形で、ピントを合わせることができるカメラ眼を持つイカの目、人間の視覚とは全く異なる構造と性能に神秘的な魅力を感じます。

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