北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、東南アジアに生息するバク。
野生動物でありながらも人懐っこく、甘えん坊な性格で動物園などではマイペースでのんびり屋な姿をみることができます。
このようなバクを漢字であらわすと獏となりますが、これは本来動物のバクとは異なる伝説上の生物を指しています。
また、バク属を英語であらわすとTapirusです。
現存するバクの種類は4種類ありますが、それぞれ英語ではどのように表現するのでしょうか。
動物バクの漢字は伝説の生物
動物のバクをあらわす漢字の獏。
バクは夢を食べる動物といわれていますが、実際にはそのようなことはなく、夢に関係するのは中国の伝説上の生物である獏の方です。
伝説上の獏は、本来夢を食べるというよりも、悪夢を払う縁起の良い生物として知られていました。
中国から日本へと獏伝説が伝わる際に、悪夢を払うから悪夢を食べるへと変化し、現在の夢を食べると繋がったとされています。
動物のバクに漢字の獏が使われているのは、バクと獏の姿が似ているためです。
獏の姿は諸説ありますが、一般的には長い鼻を持ち四本の脚で歩く生物とされており、動物のバクとイメージが重なります。
そのため、動物のバクをあらわす漢字として獏が用いられています。
バクの英語の読み方とあらわしている意味
バクを英語であらわすとtapirで読み方はテイパーとなります。
現在4種類のバクが地球上にいますが、それぞれの英語の読み方や意味は次の通りです。
白色と黒色のツートンカラーが特徴的なマレーバクは、英語でMalayan tapirと読み、インドネシアやマレーシア、ミャンマーなどに生息するバクを指す意味を持ちます。
ベアードバクの英語読みはBaird’s tapir。
エクアドルやコロンビア、パナマ、メキシコ南部などに生息している別名チュウベイバクをあらわす意味があります。
アンデスの標高2000メートル以上の森林や草原に生息しているヤマバクの英語読みはMountain tapir。
直訳で山のバクや山にいるバクの意味ですから、ストレートなネーミングですね。
アメリカバクの英語の読み方はSouth American tapirです。
南アメリカのバクが意味するように、アルゼンチンやパラグアイ、ブラジル、ベネゼエラなどに生息しており、ブラジルバクの別名を持ちます。
まとめ
ここまで、動物のバクの漢字と英語の読み方や意味について触れてきました。
バクの漢字が伝説の生物であることは驚きましたが、これは両者の姿形が似ていることにより付けられていました。
バクの英語読みのtapir、英語の場合は生息地域と組み合わせて名前の意味を持たせるパターンが多いようです。