頭が大きく、体が金緑色の鮮やかな模様をした昆虫“ハンミョウ”。
日本にもいる昆虫で、人が歩く前の道を軽快に飛ぶ姿が、よく見られています。
そんなハンミョウですが、漢字では「斑猫」と書くのですが、ご存知でしょうか。
少し変わった漢字ですが、一体この漢字はどこからきたのでしょうか。
また、他にも別名や英語の書き方などはあるのかどうか調べてみましょう。
ハンミョウを斑猫と書く意味は?
“斑猫”という漢字については、古代中国で“斑猫”という毒を持つ虫がいて、おそらくその虫の漢字が現在の日本のハンミョウにそのまま転化したのではないかと言われています。
“斑猫”は、古代中国の書物にも出てきていて、毒や薬として利用されるほど猛毒の虫です。
この中国で言われていた“斑猫”は、実は日本で言うハンミョウとは別の虫であることがわかっています。
そのため、日本のハンミョウにはまったく毒がありません。
しかし、一時期までは日本のハンミョウにも毒があると思われていたようです。
日本では“ツチハンミョウ”が有毒なので、“ツチハンミョウ”と誤認されていたとも言われています。
ハンミョウの別名は?
ハンミョウは警戒心が強く、人が近づくとすぐ逃げてしまいます。
近づくとちょっと進んで止まり、また近づくとちょっと進んで止まる、という面白い姿から、「みちしるべ」や「みちおしえ」などの別名もあります。
里山や山道などを歩いていると見かけることの多い昆虫ですので、この別名からハンミョウを思い出される方も多いのではないでしょうか。
ハンミョウの英語での書き方は?
ハンミョウの英語名は“tiger beetle”です。
なんだか、強そうな印象を持つ名前ですよね。
実際、ハンミョウは色鮮やかな綺麗な昆虫ですが、鋭い大きなアゴと鋭い牙を持っていて、大きなアリやバッタなどを狩る獰猛なハンターなのです。
まとめ
名前についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
どれも特色があって、さっそく誰かに教えたくなるような名前ですよね。
美しいけれど、獰猛なハンミョウ。
名前だけでなく、その姿の美しさからも、ファンの多い昆虫です。
山道などで見かけたさいには、ぜひ紹介した名前を思い出してみてください。