馬の病気にはいろいろな物が、人間同様に存在しています。

特に馬の場合には、蹄に関する病気や骨折等によって、乗馬や競走馬として生命を断たれてしまう事も考えられます。

では、馬の蹄に関するもので、舟状骨骨折とは何なのでしょうか?

この病気になってしまう原因はあるのでしょうか。

また治療法はあるのでしょうか?

舟状骨 馬 治療

舟状骨骨折の馬に対する治療法はあるのか?

馬の病気の中に舟状骨骨折という物があります。

この舟状骨はどこにあるのでしょうか?

人間の足で言うと土ふまずの付け根付近にある骨になります。

馬も基本的には、人間の足とほぼ同じ様な所にあります。

特にこの舟状骨の骨折は前肢に良く見られる症状で、左右の足で非対称になる矢状面と呼ばれる骨に垂直方向に骨折線が垂直方向に入る事がわかっています。

この垂直方面への骨折は骨の虚弱化に伴う物が多く、病理的骨折と言われる事が多いのも特徴的です。

遠位縁に発生する骨折は、骨粗鬆症によって発症する裂離骨折などは、舟状骨骨折の病態の1部であると考えられています。

簡単に言うとひょんな拍子に前足を着いた時に舟状骨骨折が起こり、矢状面にも垂直方向に骨折の亀裂線が入ってしまいます。

この骨折によって靭帯を傷つけたり、炎症を起こす事が考えられるのです。

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馬の舟状骨骨折の症状としては、重度~負重不能と症状は重くまともに歩く事ができない状態になります。

蹄かんしで馬の蹄を摘まむと、激しい痛みや肢動脈鼓動が速く動く事が確認できます。

この段階で、掌側指麻酔薬や蹄関節麻酔薬を使用する事で、歩行が改善する事があります。

ただこれは一時しのぎにすぎない為に、本格的な治療が必要になる事になります。

舟状骨症候群の根本的治療は、保存的治療方が一般的となっています。

要するに安静が一番という事になります。

蹄に舟状骨骨折の蹄鉄を装着して10~12カ月の馬房での休養になります。

この症状では手術が稀に行われ骨にネジ止めをするのですが、ネジの挿入角度が非常に難しく、状況によっては他の部位を痛める可能性がある為にレントゲンなどで慎重に取り付け固定しなければなりません。

手術後は6~8ヶ月で骨の融合が良好な状態になりやすいのですが、競技馬の場合には、掌側指神経を切断して蹄踵部の無痛化を提言しています。

と言う事はボルトで固定した後も、馬の足の痛みが消えないと言っている様なものです。

外科行為が一般的でない理由はこの辺りの事があるからでしょう。

馬房での休養で完治した場合でも、競走馬としては、調教しても成績が上がらない上に、再発する確率が非常に高い事がわかっています。

競走馬や競技馬の場合には、結果的にはこの症状を患った段階で、引退を考えさせた方がいいのでは?と言う結論になりそうです。

まとめ

舟状骨骨折の馬の治療法などを紹介してきました。

は行と呼ばれる類の物もこれに含まれるので、かなり頻度の高い症状なのかもしれません。

サラブレッドの場合は体重が400kg以上が多い為に足への衝撃はかなりの物になると考えられます。

病気や骨折を全くしない馬も当然多くいる訳です。

人間のように馬にも個体差があるわけですから、どう管理していくのかによっても発症率が違うのかもしれません。

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