競走馬などの競技をする馬にとって、馬の年齢は重要なものとなります。
現在は馬の生年月日などがしっかりと登録されるようになりましたが、昔は馬の年齢を外見から判断する事が難しく、若い馬を購入したと思ったら実は年のいった馬だったという事ともあったそうです。
判別が難しい馬の年齢ですが、実は馬の歯を見れば大体の年齢が分かってしまうのです。
一体それはなぜなのでしょうか?
これから、馬の歯で年齢を確認する方法と、歯の本数について紹介していきます。
馬の歯で見る年齢の確認方法
年齢の確認方法として、一番簡単なのは歯の本数を数える事です。
馬の歯は2年に2本ずつ生えてくるので、本数を確認することによってすぐに年齢が分かります。
馬の歯も人間と同じように、乳歯が抜けた後に永久歯が生えてきます。
人間の場合はほぼ全ての歯が生え変わりますが、馬は前歯と前臼歯のみ乳歯から永久歯に生え変わり、それ以外の歯は初めから永久歯として生えてきます。
馬の全ての歯が永久歯に生え変わるのは、3歳から5歳の間です。
また、歯の本数以外にも、前歯のすり減り具合で年齢を確認することができます。
馬が毎日食事をしたり歯をかみ合わせる事によって、前歯の先端がすり減り、断面が露出します。
その断面の様子を確認することでおおよその年齢が分かるそうです。
馬の歯の本数は?
馬の歯の基本的な本数はオスが42本、メスが38本です。
馬には狼歯という歯があり、個体によっては狼歯が生えてこない事もあります。
その場合はオスが40本、メスが36本となります。
人間の歯は親知らずを含むと32本なので、馬は人間よりも歯が多い事が分かります。
また、馬の歯は年間2ミリから3ミリほど伸びていきます。
自然の中で生活をする馬は食事の回数も多く、伸びた歯もすり減っていきます。
しかし、人間に飼育されている馬は食事時間が管理され、咀嚼回数が自然時と比べると減少するため馬専門の歯科医の手によって歯の長さを整えて貰う事もあるようです。
まとめ
歯の本数や前歯のすり減り具合を確認することによって、馬の年齢を知ることができます。
また、馬の歯は年間2~3ミリ伸びていくので、人間に飼育されている馬は馬専門の歯科医に歯の長さを整えてもらう事もあります。
人間にとっても馬にとっても、歯はかけがえのない大切な物なのですね。