うさぎにはおしりのところに丸いしっぽが付いていて、とてもかわいいものです。
このしっぽ、一見ふわふわとした毛のかたまりのようにみえますが、実は骨も神経も通っていて、それなりの長さもあるのです。
うさぎはしっぽを触られるのをいやがるそうなので、案外敏感な場所なのかもしれません。
しかしこのかわいいしっぽ、うさぎの生活の中で一体どのような役割を果たしているのでしょうか?
どんな動物でもそうですが、しっぽというものは一見無用である気もします。
うさぎのしっぽの果たす役割
一見何もしていないうさぎのしっぽにも、実は大きな役目があるのです。
しっぽは仲間同士のコミュニケーションを取る役割を果たしています。
野生のうさぎは敵の存在に気が付いたとき、普段は丸まっているしっぽをぴんと立てて、危険を仲間に伝えます。
求愛行動をしている最中にも、うさぎはしっぽをぴんと立てています。
安全な環境下で人間に飼育されているペットのうさぎの場合、このような姿を飼い主に見せることはあまりありません。
しかしうさぎのしっぽは、うさぎ自身の感情をあらわす変化を示すことがあります。
身体をなでてあげてうさぎの気持ちが良いとき、しっぽをよく見ると小刻みにぷるぷるとふるえているかもしれません。
ただしうさぎはしっぽ自体をさわられることはとても嫌がるので、気をつけてあげて下さい。
また、うさぎは興奮すると、しっぽを大きく振ることがあります。
ただし、うさぎの機嫌が悪くて興奮しているのか、うれしさのあまり興奮しているのかこれだけでは判別できないので注意しましょう。
実は怒りで興奮しているのにもかかわらず、うれしさのあまりしっぽを振っていると思ってなでてあげようとして、うさぎにガブリと噛みつかれてケガをする、という可能性もあるからです。
その他にも、うさぎが完全にリラックスしているときや、逆に何かにおびえているときには、普段は丸まっているしっぽを、ふんにゃりと垂らすこともあるようです。
まとめ
うさぎのしっぽはよく観察していると、感情の変化によって微妙に変化します。
一見くるくるふわふわと丸まって、おしりのところに付いているだけに見えるかわいいしっぽですが、ときには注意して観察するのも面白いかもしれません。