大阪では箕面公園(みのおこうえん)にいる箕面の猿が有名ですが、皆さんは知っていましたか?
昔は箕面公園には猿が沢山いて、間近で見る事が出来ましたので、大阪の団塊世代やその子供達には思い出深いようですね。
しかし最近では、猿の姿を見かけなくなりました。
箕面の猿は、何処で見れるのでしょうか?
また箕面の猿は凶暴だと言われているようですが、本当の話なのでしょうか?
色々と調べてみましたので是非読んでみて下さい。
箕面の猿はどこにいる?
箕面の猿はどこにいるのでしょうか?
箕面の猿は、大阪府箕面市にある箕面山周辺の箕面公園です。
箕面公園は、日本の滝百選に選ばれている、美しい箕面滝があります。
猿は、阪急箕面駅から箕面大滝へ通じる滝道や、ドライブウェイなどで見かける事があります。
その昔、猿の個体数が増えて人への被害が多発し社会問題となりましたが、箕面市が猿を自然に戻す取り組みを始めてからは、箕面公園に姿を現さなくなりました。
猿は近年では、箕面公園の滝とは反対側にある農園へ向かい、農作物に手を出すようになりました。
猿は農園に群れでやってきて、出荷前のビワの多くを食べつくして損害を与えています。
箕面の猿は凶暴?
箕面の猿は「暴力猿」と言われているようですが、本当に凶暴なのでしょうか?
かつて箕面の猿は人に飛びついたり、滝を見に来た観光客や遠足の子供から食べ物を奪ったりしていました。
また、人家に侵入したりお土産屋を荒らしたりする等、猿と人間の間でトラブルが多発していました。
暴力猿と呼ばれても仕方ない行為をしていましたが、その原因を作ったのは人間なのです。
人間は猿に餌を与えすぎてしまい、猿が人に慣れてしまったのです。
猿と人間は、本来距離をとらなければならないのに、餌の与えすぎでペット化してしまいました。
その為、猿が自分で餌を探さなくなって、人間の所に頻繁に出没するようになりました。
人間の与える餌は高カロリーで栄養が高いので、今度は猿が毎年出産するようになりました。
昭和31年には100頭だった猿も、平成21年のピーク時には約670頭にまで増えました。
凶暴なのではなく、猿の個体数が増えた事と人との距離が近かった事が原因で、被害が増えて社会問題になったのです。
その後、箕面市は餌付けされた猿を自然の姿に戻す、取り組みを始めました。
猿が山から下りてくると爆竹で追い払ったり、山奥で小麦を中心とした餌付けをしたり、避妊薬で出産を抑えたりしています。
平成22年には「箕面市サル餌やり禁止条例」が施行され、猿に餌やりを発見した場合は指導をおこない、従わない場合は1万円以下の罰金が科せられるようになりました。
まとめ
箕面の猿が凶暴なのは、餌やりにより人に慣れすぎてしまったのが原因なのですね。
現在は、箕面公園とは反対側の農園に出没していて、農作物に被害を与えているようです。
猿を見かけても可愛いからといって餌やりは絶対しない、食べ物を見せない、近づかない事が大事ですね。