「うさぎ」というと、かわいくて小さな鼻をヒクヒクと動かしている様子を、思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
たいていの人は、うさぎの鼻ヒクヒクが止まっているのを見たことがないと思います。
うさぎは、起きている間は必ず鼻を動かしているのです。
唯一、熟睡している時だけは動きが止まります。
お家でうさぎを飼われている方は、鼻の動きが止まっている様子を一度は見たことが、あるかもしれませんね。
うさぎの鼻はなぜよく動くの!?
うさぎの鼻は、いわば目の役割を果たしています。
視力があまりよくないので、優れた嗅覚と聴力で補っています。
臭いによって周りの情報を察知し、食べ物や天敵、仲間のフェロモンを嗅ぎ分けていると言われています。
うさぎの鼻には、臭いを嗅ぎ取る細胞が5000万もあり、人間の500万と比べると10倍にもなります。
これは犬の嗅覚には劣るものの、臭いに敏感な証拠ですね。
嗅覚が非常に優れているので、苦手な臭いもいくつかあるようです。
主に香水などの化粧品類の臭いや、肉を焼いた時の焦げたような臭いです。
不快な臭いを長時間嗅ぎ続けると、うさぎはデリケートなため体調を崩すこともあります。
臭いのあるものを室内に置く場合は、うさぎの反応を見ながら置き場所を考えた方がよさそうですね。
うさぎの鼻がよく動く理由としては、他にも考えられます。
うれしいという感情の表れだったり、好奇心を刺激された場合だったりします。
何か興味深いことに遭遇した場合、いつもより早く鼻をヒクヒクさせたり、とてもうれしい時には鼻をプーと鳴らしたりもします。
鼻のヒクヒクがゆっくりになった時は、気持ちが落ち着いてリラックスしていることが多いです。
飼い主さんにからだを撫でてもらっている時などで、緊張を解いている場合です。
まとめ
ヒクヒクとよく動く鼻は、うさぎのかわいさの象徴にもなっていますが、この動きには非常に大切な役割があるのですね。
うさぎの鼻の動きに注目して観察すると、一日のうちのうさぎの感情の変化が、わかってくるかもしれません。
喜んでいるのか、嫌がっているのか、好きなのか、嫌いなのか、うさぎの気持ちを読み取るバロメーターになりそうですね。