イノシシによる農作物被害は深刻で稲、果樹を中心に野菜や芋類にも及んでいます。
そのため、多くの被害農家や自治体が様々なイノシシ対策を講じているのです。
中でも箱罠は費用が高めであるものの、比較的容易に安全にイノシシを捕獲する事が出来る罠です。
警戒心の強いイノシシを捕獲するためにはいかに上手く餌付けして箱罠の中へ誘導するかがポイントになります。
ではどのように餌を仕掛けるのがより効果的なのでしょうか。
イノシシ対策!効果的な箱罠の餌の仕掛け方
警戒心の強いイノシシの餌付けには数日かかります。
1日で食べきれる程度の餌を毎日欠かさず仕掛けていきます。
餌は米ぬか、果物、さつま芋、ワインなどを用意します。
ただし周辺で栽培されている農作物は避けてください。
始めは箱罠の扉が落ちないように固定しておき、箱罠から10m以上離れた辺りから餌を置いていきます。
イノシシの警戒心を少しずつ解くためです。
この時、カラスなどの野生鳥獣が餌を食べないように米ぬかで覆っておくとよいです。
日ごとに箱罠に近づくように餌の位置を変えていきます。
箱罠の入り口付近に入って餌を食べ始めたら、次は奥の方だけに餌を置くようにします。
こうして、じっくり警戒心を解いて餌付けを完了させることが捕獲成功のポイントです。
餌でイノシシを箱罠へ誘導する
イノシシは警戒心の強い動物なので、始めは警戒しながら餌を食べています。
まずは箱罠から離れた場所に毎日欠かさず餌を置いて慣らしていき、餌の食いつき具合を確認します。
外の餌を食べるようになったら箱罠の入り口付近に餌を置き、外の餌の量は減らします。
箱罠の中に入って餌を食べ始めたら外に餌は置きません。
今度は箱罠の奥だけに餌を置くようにします。
このように餌でイノシシを誘導して箱罠の奥に置いた餌を全部食べれば餌付け完了です。
仕掛けをセットしていよいよ捕獲します。
まとめ
イノシシの餌付けを成功させるポイントの1つは、人間が用意した餌がイノシシにとって魅力的であることです。
周辺で栽培している農作物や、季節なども考えて餌を工夫するとより効果的です。
イノシシは警戒しながら餌に近づいて来ます。
毎日餌を設置して食いつき具合を確認することで、人間の存在を察知されないように注意することも必要です。
慎重に時間をかけてイノシシの警戒心を解き箱罠へ誘導する。
イノシシが箱罠の奥まで入って餌を食べれば捕獲成功となるでしょう。