イノシシの寿命は長くて10年位で、一年半で性成熟に達します。
幼少期はウリに似ているので、ウリ坊と言われています。
発情期を迎えたオスの行動は、どの様なものなのかを考えてみましょう。
イノシシの発情期になったオスの行動について
イノシシの生息域は、低山帯から平地にかけての、雑草が茂る森林から草原です。
一年半で成熟したオスは、繁殖期になって発情したメスを捜し徘徊します。
イノシシの幼少期は、シマウリに似ている縞模様の体毛が体に沿って縦に生えています。
成体より薄い黄褐色をしています。
イノシシの幼少期は、天敵が多いので、この縞模様は、春の木漏れ日の下では、保護色になります。
その姿からウリ坊と言われています。
この縞模様は授乳期を過ぎた生後4か月程度で消えてしまいます。
繁殖期は12月頃から、約2か月間続きます。
繁殖期のオスは食欲を減退させて、発情したメスを捜して活発に徘徊します。
発情したメスに出会うと、そのメスに寄り添って他のオスを近づけまいとして、最後には、より体の大きい強いオスがメスを獲得します。
オスの発情期は約3日で終わります。
交配を終えたオスは次の発情したメスを捜して、移動して行きます。
まとめ
イノシシは、短い足と寸胴な体に見合わない優れた運動能力を持っていて、最高ではボルトをも凌ぐ速さで、走ることが可能です。
近畿農業研究センターの実験によりますと、70Kgの成獣が121cmの高さのバーを助走なしで飛び越えたそうです。
立体感のあるものは苦手としていて、斜めに立てられた柵は、超えることが出来ないそうです。
扁平になった鼻の力はかなり強くて、オスで70Kg以上、メスで50Kg~60Kgもある石を動かすことが出来るそうです。
イノシシの強いオスは複数のメスを獲得することが出来るため、イノシシの婚姻システムは、一種の一夫多妻であるとも言われています。
オスは長い繁殖期間中は、ほとんど餌を撮らずに走り続けるために、春になる頃にはかなりやせ細っているそうです。
イノシシは基本的には、泳ぐ事が嫌いですが、追立てられたら、やむを得ず泳ぐこともあるそうです。