きれいに咲いたパンジーの花がボロボロになっているのを見つけた時、でもそれは、人の仕業ではなく、明らかに「何かに食べられた跡の様だ」と感じたことはありませんか。

もしかすると、ヨトウムシの仕業かも知れません。

パンジーの花とヨトウムシについて調べます。

ヨトウムシ パンジー 花

パンジーの花とヨトウムシ!

ヨトウムシとはヨトウガの幼虫ですが、栽培者の中では「厄介な害虫」として有名だそうです。

ヨトウムシとは、漢字で「夜盗虫」と書く様に、「夜に活動する」といわれています。

ヨトウムシは、野菜に発生するイメージが一般的ですが、花にも発生する様です。

特にパンジーにヨトウムシが発生する話は、よく聞かれます。

ヨトウムシの発生①

ヨトウムシは、パンジーの花を食べるために突然やってくるわけではなく、ヨトウガという蛾が飛んできて、パンジーの葉の裏に卵を産むことから始まるそうです。

ですから、花が食い荒らされているのを見つけた時は、すでに幼虫はある程度大きくなっているということになりそうです。

さらに、昼間、いくら点検しても幼虫を見つけられなければ、個体の成長段階は終齢(老齢)になっているでしょう。

終齢幼虫は、昼間は土の中に隠れ、夜に活動している可能性がある様です。

ヨトウムシの発生②

鉢植えのパンジーの場合は考え難いのですが、例えば、近くの花壇からヨトウガの幼虫が移動してくることはある様です。

「ヨトウガの幼虫が、夜に道を這っていた」という話を聞くことがあるでしょう。

また、「パンジーの苗を購入後、間がないのにヨトウムシの被害に遭い、結局、苗は持ち直すことなく処分することになった」という話も聞かれます。

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ヨトウムシの対策方法とは?

  1. 苗の頃から防虫ネットで株全体を隙間なく覆い、ヨトウガが卵を産めなくしましょう。ただし、低い確率で、ネットの上に卵を産む個体がいることも知っていると良いでしょう。
  2. ヨトウガは「赤色に集まる」という習性がある様なので、パンジーの周囲には、赤色の物は置かない様にしましょう。また、その習性を利用して、ヨトウガを別の赤い物に引き付けることで、パンジーから遠ざける効果が期待できるともいわれています。
  3. 日々、パンジーの「葉の裏」を確認しましょう。ヨトウガは、パンジーの葉の裏に卵を産むそうです。卵を確認したら、速やかに葉ごと摘み取って、ゴミとして処分しましょう。単純に、下に落とすだけでは、幼虫は成長し、やがてパンジーを荒らすことになるそうです。
  4. 苗を植え付ける(植え替える)時に、「オルトラン粒剤」という害虫の駆除薬を混ぜると個体に対しての効果が期待できるといわれています。
  5. パンジーへの肥料の与え過ぎには注意が必要だということです。肥料を与え過ぎると、返ってパンジーを弱らせ、虫や病気に弱くなってしまうということです。
  6. ヨトウムシは、たんぱく質が好きだそうです。その好みを利用した薬剤である「STゼンターリ顆粒水和剤」を使うことにより、効果が期待できるという栽培者もいる様です。また、ヨトウムシを近寄らせない効果が期待できるといわれている「木酢液」を使う栽培者もいる様です。

まとめ

パンジーに発生するヨトウムシの対策で、まず初めに行なうことは、パンジーの日々のお世話の時、特に葉の裏を注意深く見ることだと分かりましたが、①苗ごとすっぽり防虫ネットで覆う、②できるだけ卵の時期に葉ごと処分する、③せめて2齢幼虫までに駆除する、④薬剤を使うなどが挙げられる様でした。

特に「薬剤を使う」ことには、「個体の薬剤に対する慣れ=耐性がつく」がある様ですから、同じ薬剤を国の定める規定内で使い続けていても、効果に期待が持てず、複数種類の薬剤を混ぜることもあるという栽培者もいる一方、個体をパンジーに近付けさせない自然の素材を利用した方法を選ぶ栽培者もいることが分かりました。

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