花や野菜を栽培していると、ヨトウムシに害されることが多いにあるといわれています。
その駆除には色々な方法がある様ですが、何といっても、花にも野菜にも優しい方を選びたいと思うでしょう。
特に、口に入るものに対しては、農薬選びは敏感になりますね。
無農薬でヨトウムシを駆除することについて調べます。
目次
ヨトウムシを駆除する無農薬とは?
「ヨトウムシの駆除」として使われる無農薬といえば、化学成分の農薬ではなく自然成分の農薬を指す様です。
例えば、一例を挙げてみましょう。
米ぬかを使う
ヨトウムシは、「米ぬかが好き」だといわれています。
そこで、深さ5cmほどのプラスチックの容器に米ぬかを入れ、それを株元に地表と高さを合わせて埋めるそうです。
すると、夜になると作物を荒らしていた個体は、米ぬかの容器の中にとどまる様になり、簡単に捕まえられることが期待できるという方法だそうです。
コーヒーを使う
ヨトウムシは「コーヒーの臭いが苦手」だとされています。
そこで、ブラックコーヒーを作物にスプレーする方法と、コーヒーの出がらしを株元の土と混ぜる方法がある様です。
どちらの方法も試す価値はある様ですが、確実性が確認された訳ではないことも覚えておきましょう。
様々な酢を使う
ヨトウムシは「酢の臭いが苦手」だといわれています。
酢には、料理酢(穀物酢)のほか木酢液や竹酢液などがあり、300~1000倍に薄めた液を、直接スプレーすることにより効果が期待できるといわれています。
この時、葉の裏にもしっかりとスプレーしましょう。
トウガラシを使う
ご存知の通り、トウガラシには辛み成分の「カプサイシン」が入っています。
この成分が、害虫を遠ざける効果が期待できるといわれている様です。
焼酎にトウガラシを、おおむね2週間ほど漬け込み、その液を300倍程度に薄めて、直接作物にスプレーするというものです。
葉の裏にも、しっかりとスプレーしましょう。
有機農産物に使われる殺虫剤を使う
ヨトウムシなど「チョウ目」の昆虫には、特に原料が自然成分の農薬(有機JAS)である「STゼンターリ顆粒水和剤」の中の「B.t菌(天然微生物)」に駆除の効果を期待できるそうです。
思い切って、耕す
ヨトウムシは、夏と冬にサナギの時期を迎えるといわれています。
畑としてなら、収穫も終えている可能性もあるでしょう。
この時期に、思い切って畑を掘り返して(耕して)みましょう。
サナギの姿で暑さや寒さをしのいでいるヨトウムシが、たくさん見つかるかも知れません。
サナギの駆除が、次の季節のヨトウムシの発生を軽くしてくれる効果が期待できるかも知れません。
まとめ
ヨトウムシの駆除には、栽培者の間で「米ぬか」がよく使われることが分かりましたが、米ぬかに引き寄せられる生き物はほかにもたくさんいるので、使う時は、「短期間で切り上げる」、あるいは、「こまめに出し入れする」など、注意が必要だと分かりました。
また、コーヒーや酢、トウガラシなどを使う場合は、「駆除」よりも「忌避」に近い意味合いの可能性が高い様でした。
また、それらで作った液は、濃すぎると作物にも栽培者にも良くない影響が出る可能性があるといわれていることが分かりましたので、薄める割合には注意が必要だと思いました。