ネギは、四季を通して店頭に並び、それを当たり前の様に日々食材として利用しています。
ネギは、古くから食材としてだけでなく、幅広く利用されてきたということは、それほど身近にあったことを表している様ですが、農家では出荷までの間、ヨトウムシとの闘いがある様です。
ネギとヨトウムシについて調べます。
ネギに発生するヨトウムシに効果がある農薬の紹介!
ヨトウムシと呼ばれる昆虫は、数種類の個体をまとめた呼び名だということです。
ネギに発生したヨトウムシに使っても良いとされる農薬は、「シロイチモジヨトウ(=ヨトウムシ) に効果がある」と書かれていて、その数は20種類以上もある様です。
その中でも進んで使っても良いと紹介される農薬の一例を紹介します。
・アニキ乳剤:1000~2000倍にのばす(薄める)
チョウ目に分類されるヨトウムシの神経をマヒさせ、動きを封じ込める効果が期待できる様です。
益虫や個体の天敵に対しては、最小限の影響で抑え、「総合的病害虫、雑草管理:IPM」に向いて
いるなど、その効果は大いに期待されている様です。
- カスケード乳剤:4000倍にのばす
ヨトウムシの「脱皮を邪魔する」や「卵が孵化しない」などに効果が期待できる様です。
ほかの害虫にも効果は期待できる様ですが、それ以外と益虫には、影響はほとんどないといわれています。
- コテツフロアブル:2000倍にのばす
ネギに限らず、作物全般に使うことができること、チョウ目に属するヨトウムシはもちろん、駆除できる害虫の種類が多いことで、大変使いやすく、効果も期待できるといわれている様です。
- スピノエース顆粒水和剤:5000倍にのばす
自然成分の農薬に分類される殺虫剤で、チョウ目に属するヨトウムシの神経に作用するそうです。
薬剤の効き方も早く、雨などの水によって薬剤が流れてしまうことに耐え、また、ほかの種類の害虫も含めて一定の効果が期待できる様です。
- トレボン乳剤:1000倍にのばす
ネギだけでなく、ほかの野菜や花など、幅広く効果が期待できる様です。
このほかにもヨトウムシなどに限られた害虫にだけ効果が期待できる農薬が、十数種類ある様です。
ネギに発生したヨトウムシに効く殺虫剤とは?
ネギに使われる農薬は、主に殺虫剤であり、先に紹介した薬剤も、全て殺虫剤に分類されています。
使い方は、薬剤によって「1000倍から5000倍にのばして使う」など幅があり、まく時期や回数などは、農薬の種類によって細かく厳しく決められている様です。
「ネギに農薬を使うということ」は、決して特別なことではなく、全ての作物にも農薬を使っているというのと同じレベルの話だそうです。
日本では、農薬の使用量が世界でトップクラスといわれているせいか、一見、恐ろしく思えるかも知れません。
日本は、「農薬の検査(残留農薬の値を調べる)が世界一厳しい」といわれるほどだそうです。
日本は、化学力が世界では上位に入るほどで、「農薬の研究も進んでいることは、害虫別の農薬があることを見れば、良く理解できる」ことを、消費者は知らないといわれています。
現在の日本の農薬は、国内の厳しい基準を合格した薬剤だけを使っているとのことですから、ひとまず安心だというのが一般的な考え方だということです。
まとめ
作物には、害虫が発生することは「織り込み済み」のことの様です。
ですから、ヨトウムシも例外ではないのですが、調べて分かったことは、「ネギに発生する害虫の種類は、ある程度決まっていて、それに使う農薬も、その害虫にだけ効果があろうと思われる薬剤を使っていること」、「農薬を使うにあたって、薬剤の濃度、量、回数など、細かく厳しく決められていること」、そして「薬剤は、素早く効いて長続きしても、時期がくると素早く分解されること」など、現在の農薬の進歩を理解することができました。