カンガルーといえばオーストラリア、オーストラリアといえばカンガルーというほど、カンガルーとオーストラリアの繋がりは強いものです。
オーストラリアは、国章にカンガルーとエミューが描かれているというのはご存知でしたか?
何故そのふたつの生き物が国章に描かれているのか、その秘密について調べてみました!
カンガルーとエミューが国章になった理由は?
カンガルーとエミューが描かれた現在の国章は、1912年にイギリスのジョージ5世から贈られたものです。
盾には6つの州の記章が描かれ、他にも連邦を表す七稜星、背景にはオーストラリアのワトルという国花が描かれています。
オーストラリアには特有の動物がたくさん存在していますが、その中でもカンガルーとエミューが選ばれた理由が、彼らが『前進しかしない』動物という理由で、前へ進み続ける国へという願いで国章となったようです。
また、公式に定められた最初の国章は、イギリス王のエドワード7世のころです。
1908年に贈られ、その国章にもカンガルーとエミューが中央の盾を支えている構図が描かれていました。
カンガルーとは、フクロネズミ目 (有袋類) カンガルー科に属する動物の総称で、オーストラリア大陸に生息している代表的な動物です。
後肢が発達していて、少ないエネルギー消費で高速移動が出来ます。
しかし、後退は出来ません。
ひたすら前へ進む姿勢が、国章として望ましかったのだと考えられます。
ちなみに「敵に後ろを見せる事など有り得ない」という心意気を表すため、オーストラリア海軍も、シンボルマークにカンガルーを採用しているようです。
オーストラリア国民にとって、カンガルーは国を代表する動物であり、「前進」の象徴なのですね。
何故、後ろに下がれないのかというと、一説では、オーストラリア大陸にはカンガルーの天敵となる動物がほとんどおらず、後退して逃げるという性質をもつ必要がなかったからと言われています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はオーストラリアの国章についてご紹介いたしました。
とても可愛らしい見た目をしているカンガルーですが、実際にその生態はとてもパワフルで、全身しかできないという姿勢が国を背負う人たちに好ましく映ったのでしょう。
みなさんも動物園でカンガルーをご覧になる際には、前にしか進まない様子を是非ご覧ください。