動物園や水族館などで、飼育委員さんがペンギンに魚をあげているところを目にします。
手渡しでやることにより健康状態などを観察する目的もあるようですが、見ていると結構な量を与えているなあと思うこともあるのではないでしょうか。
では、そんなペンギンの餌の量と食べ方について紹介していきます。
ペンギンは大食漢!餌は1日で体重の1割相当量
あんな可愛い見た目をしていながら、意外かもしれませんがペンギンはとてもたくさん食べる動物で、だいたい体重の1割、つまり10%相当の餌を食べます。
大きな種類だとオウサマペンギンで15kgくらいですから、1日1.5kgの餌が必要と言うことになります。
好む餌は種類によって様々ですが、ほぼ南極付近に生息しているエンペラーペンギンやフンボルトペンギンは魚類を好み、イカやタコも食べるのだそうです。
日本で見られるペンギンにもよく見られる種類です。
主にアジやサンマ、キビナゴなどを与えている動物園が多く見受けられます。
他には、一番小さい種類のコガタペンギンはイカやタコなどの頭足類、イワトビペンギンやヒゲペンギンはオキアミを主に餌として食べるほか、イワトビペンギンは時にイカも食べるようです。
ペンギンは餌をどう食べるの?食べ方について!
そんな大食漢なペンギンですが、ほかの鳥のように餌をついばんで食べるのかと思いきや、食べ方は大食漢らしく豪快で「頭から丸呑み」します。
なぜ頭からなのかというと、うろこやひれが付いているので、尾びれの方から食べてしまうとそれらが逆立ってひっかかってしまうために、上手く呑み込めなくなるからです。
飼育されているペンギンは、もちろん頭を向けて魚を与えられていますが、野生のペンギンも海の中で素早く咥え直してからごくんと飲み込みます。
因みに、その飲み込んだ魚などについては、体内に飲み込んでおいた胃石で細かくして消化されやすくしているのではないか、という定説があります。
この胃石は、水に深く潜るペンギンにとっての重石の役割も果たしています。
まとめ
ペンギンの名前の由来は「太っちょ」から来ているだけに食いしん坊なペンギンですが、あれだけ速い速度で泳ぐこともあるのですから、そのとき消費するエネルギーを考えると当然なのかもしれません。
たくさん食べるので給仕作業は大変とはいえ、餌を求めてトコトコと歩くペンギンは見ていて和みます。