わたし達人間は、野菜を食べなくては生きていけません。
小さいころ、家族から、野菜を食べなさいと何度も言い聞かされ、残して叱られた人も多いのではないでしょうか。
実は、サバンナには、野菜嫌いな動物が多数存在しております。
それが、ライオン等の肉食性の動物になります。
彼らは、野菜を食べません。
なぜ、野菜を食べなくても生きていけるのでしょうか。
ライオンは野菜を食べないって本当ですか?
ライオンの消化器官はわたし達人間の消化器官はと異なり、非常に短く、食べてもすぐ排出されてしまい、その機能を十分に果たしておりません。
なので、野菜を食べる必要がありません。
また、わたし達人間の場合、前歯や奥歯等の歯を使えば、肉ほか、野菜、魚等、どんなものでもかみ砕き、すり潰して食べることができますが、ライオンの歯は、そういった構造にはなっておりません。
これでは、どんなに頑張っても野菜を食べることはできないのです。
ですが、まったく野菜を摂らないわけでもありません。
実は、ライオンは野菜をそのまま食べるのではなく、野菜、野草、植物を食べる草食性動物を食べることで、間接的に野菜のもつビタミン、ミネラル等の栄養成分を摂取しております。
野菜を食べようと本能で感じているのかは定かではありませんが、野菜、野草をたっぷりと食べた草食性動物に狙いを定め、積極的に狩りを行う時があるそうです。
草食性動物を射止めた後は、真っ先に内臓を食べ、消化途中の野菜、野草を口にします。
これで、野菜のもつビタミン、ミネラルを十分に摂取することができるというわけです。
また、ライオンが食べる動物の肉には、ビタミン、ミネラルほか、たんぱく質、脂質等の栄養素がたっぷりと含まれており、栄養不足に陥ることもないとのことです。
まとめ
間接的に栄養を摂る。
イヌイットなる民族のことをご存知でしょうか。
彼らは、肉しか食べません。
氷の上で生活を行うエスキモーは、野菜に含まれるビタミンCの摂取ができないのですが、壊血病にかかることもありません。
それは、ビタミンCをたっぷりと含むオットセイ、セイウチ、白熊等の生肉を食べる習慣があるからになります。
もしかしたら、ライオンも、身体の欲するものを本能で知っているのかもしれませんね。