一昔前に比べ、うさぎをペットとして飼っている人は格段に増えています。
現代の生活形態を考えれば、犬や猫に比べ、飼いやすいと言うのが原因でしょう。
しかし、うさぎも犬や猫と同じ生き物ですから、病気になります。
では、他のペットに比べて病気になりやすいのでしょうか?
うさぎは病気になりやすい?
生き物を飼う以上、病気はつきものと考えるべきです。
中でもうさぎは大変デリケートで病気になりやすいと言う印象があります。
うさぎは、大きな音や強い匂い、ちょっとした変化などでストレスを感じます。
このストレスを原因として、様々な病気に発展する可能性があり、特に胃腸や皮膚に異常が出る事が多い様です。
また、最も注意が必要なのは歯です。
自然界でのうさぎは、多くの食物繊維を摂る事で歯を削っていますが、ペットとして飼われているうさぎは、繊維が足りず、歯が伸び放題になってしまいます。
この伸び放題の歯は、口腔内を傷つけるだけでなく、鼻腔方向に伸びたり、顎に膿腫を作ったり、噛み合わせの悪さから胃腸の病気にまで発展する可能性があります。
うさぎは飼育する上で、注意しなければならない事が多いのは否めません。
しかし、うさぎだけが特化して病気になりやすい訳ではありません。
犬や猫にも掛かりやすい病気があり、そのために予防接種をしたり薬を飲ませたり、餌に気をつけたりします。
重要なのは、飼い主がうさぎの正しい知識を持ち、それに見合った飼育法や病気の予防を行う事です。
うさぎの医療費
とは言え、いくら気をつけていても病気にはなります。
では、犬や猫に比べてうさぎの医療費は高いのでしょうか?
そもそも、動物病院の医療費は一定ではありません。
自由に病院で設定していますので、病院によってはかなりの差があります。
また、症状の度合いによっても、金額は大きく変わりますので、断言は難しいですが、同じ病院に、同じ病気、同じ様な症状で掛かった場合、犬や猫に比べてうさぎの方が高くなることはまずありません。
病気ではありませんが、例えば避妊手術だと、犬は小型犬であれば4万円から5万円なのに比べ、うさぎは2万円前後。
もちろん病院によって違いはありますが、同じ治療や手術であれば、うさぎの方が安いと言えます。
しかし、ここで注意しなければならないのは、元来うさぎはとても我慢強く、痛みや不調を隠そうとする生き物だと言う事です。
特にうさぎは嘔吐が出来ないため、胃腸の不調は発見が遅れ、病院に行った時には手術しか解決策がない事も多く見られます。
こうなると、当たり前ですが高額な医療費が掛かりますので、うさぎには定期的な健康診断が必要と言えます。
また、小動物を診てくれる病院を前もって調べておくのも重要です。
まとめ
ペットを飼うと言う事は、その命に責任を持つと言う事です。
正しい知識を持ち、それに合った飼育法と予防に努めれば、病気のリスクは軽減出来ます。
うさぎは注意する事が多いかもしれませんが、健康診断を定期的に受け、何より飼い主が愛情を持って接する事で、病気の早期発見ができ、高額な医療費を避ける事ができます。