鹿の歯は、全部で34本あり、上の歯は14本、下の歯は20本が生えています。
上あごの前歯はありませんが、歯版が発達しているため、下あごとあわせて引きちぎるように噛み切ることができます。
ここでは、鹿の歯から見分けられる年齢について紹介していきます。
鹿の年齢は歯で見分けられる
鹿は人間と同じように乳歯から永久歯に生え変わります。
2歳になると永久歯が生えそろうので2歳までは歯を見れば確実に分かるということになります。
見る場所は、切歯(前歯)と犬歯です。
0歳は切歯・犬歯は乳歯、1歳は切歯・犬歯は順に永久歯に変わる、2歳は切歯・犬歯ともに永久歯という風になります。
年齢を重ねることで永久歯も成長を続け、木の年輪と同じく歯の根っこの歯茎部分の「年輪」を見れば大人のシカについても正確な年齢が分かるそうです。
鹿は歯を抜き、歯根部を縦に薄くスライスし顕微鏡で見るとセメント質の部分が層のようになっていて、これが年輪のように重なる事のよって冬を何年越したかということが分かるそうです。
その他にも、下あごの大きさによっても年齢がわかってくると言われています。
その他、歯の摩耗(削れていく)スピードによっても年齢が分かるようです。
人間に換算すると何歳になるの?
鹿の寿命は大体12年くらいです。
長生きをした鹿で18年、最長で22年生きた鹿というのがいるようです。
野生であるか飼育されているかによっても寿命は変わってきます。
オスの鹿よりもメスの鹿の方が長生きをしているというデータもあるようです。
鹿が生後1年で1歳の場合、人間に換算すると7.5歳、鹿2歳で人間に換算すると15歳ということになるようです。
鹿の寿命が20年という場合もあり、人間の寿命が約80年だとすると、1年で4歳年を取るという計算にもなります。
しかし、鹿は埋めれてすぐ外敵から身を守るために立ち、オス鹿は1年程度で母鹿の元を離れ、パートナーを見つけ子供を作ります。
これを考えると、多少考え方も変わってくるでしょう。
まとめ
鹿の年齢は、歯の生え方や歯自体の層になっている部分を見ることで年齢を確認する事ができます。
鹿の年齢を人間に換算すると鹿が1歳になった時、人間で7.5歳(約8歳)という計算方法があるようです。
鹿の寿命は18年程度です。
それを人間の寿命と合わせ計算してみると大体どのくらいであるか、ということが分かってきます。