鹿はクジラ偶蹄目シカ科に属する保有類の総称で、約16属36種が世界中の森林に生息しています。
ニホンジカやヘラジカ、子供たちにおなじみのサンタクロースのそりを引くトナカイも鹿の仲間だと言われています。
日本に生息する野生の鹿はニホンジカになるのですが、エゾシカ、ホンシュウジカ、キュウシュウジカ、ケラマジカ、ヤクシカ、マゲシカの6種類の亜種がいます。
どうして「しか」と名付けられたのでしょうか?
鹿の名前の由来や英語の読み方を調べてみましたので、是非参考にしてみて下さい。
鹿の名前の由来は?
鹿の名前の由来からまず探っていきましょう。
鹿を意味する日本語は「しか」の他に「か」、「かのしし」、「しし」があります。
鹿児島(かごしま)など地名の当て字や鹿の子(かのこ)の言葉でもわかるように、大昔から鹿は「か」の一音で呼ばれていました。
「か」に「し」がつくとシカで雄、「か」に「め」がつくとカメで雌になります。
「し」は夫という意味を持ち、「め」は女という意味を持つようです。
そのあとに雄はオジカ、雌はメジカと呼ばれるようになりました。
「しし」は肉という意味合いがあり、主にシカやイノシシを指す言葉だったようです。
昔は鹿やイノシシが人間の食糧になる動物として狩猟の対象になっていました。
「かのしし」とも呼ばれていましたが廃語になり、ある時期以降から「しし」のみで鹿を指すようになりました。
作物に被害を与える鳥獣を追い払うために設けられている鹿威し(ししおどし)や伝統舞踊の鹿踊り(ししおどり)の言葉を見ても分かりますね。
「しし」も廃語になり、その後は「しか」の呼び名で現在に至ります。
ただ「しか」という言葉も万葉集の時代からあったようですね。
その語源は兄や夫の意味合いをもつ「せ」と鹿の「か」が合わさって訛って「しか」になったのか、雄鹿のもとの呼び方であったのか、「しし」と「か」が合わさって変化したものなのか色々推測されていて余りはっきりしていません。
鹿の英語の読み方は?
鹿の英語の読み方はDeer(ディア)と読みます。
Deerは鹿の総称なのですが、更にオジカには3つ、メジカには2つの別の読み方があります。
オジカはStag(スタッグ)、 Buck(バック)、Hart( ハート)。
メジカはDoe(ドォゥ)、Hind(ハインド)です。
ちなみに小鹿はFawn(フォーン)ですが、小鹿の愛称はBambi(バンビ)と呼ばれます。
バンビはディズニーのアニメでも有名ですね。
まとめ
鹿は大昔「か」や「しし」、「かのしし」と言われていましたが廃語になり現在の「しか」になったのですね。
英語でもオスとメスで色々な呼び方があるという事が分かりました。
鹿は昔から色々な呼び方をされていたのですね。それだけ鹿は人間にとって身近な動物だったようです。